アイザック・ハジャー レッドブルF1昇格報道に「まだ何もサインしてない」

F1ルーキーのハジャーは、オーストラリアGPでフォーメーションラップ中にウェット路面でクラッシュし、デビュー戦をリタイアで終えるという失望のスタートを切った。それでもその後はレーシングブルズで速さの片鱗を見せ、7度のポイント獲得を記録。なかでも先月のオランダGPでは3位表彰台を獲得したことがハイライトとなっている。
一方で、角田裕毅がレッドブルで安定した入賞を続けられない中、フランス人ドライバーの好成績を背景に、2026年にハジャーが昇格するのではとの憶測が高まっている。
しかし今週末のアゼルバイジャンGPを前に、ハジャー本人は来季の去就について「まだ分からない」とし、噂について「気にもしていない」と語った。
「見たよ。とても面白いと思ったね」と報道について聞かれたハジャーは答えた。なぜ面白いと感じたのかとさらに質問されると「だって俺は何もサインしてないから」と返した。
ハジャーは来年どこで走りたいかと聞かれると「レッドブルのドライバーになることがずっと目標だった。レッドブルのジュニアチームに入ったときから、それは明らかだったと思う」と述べた。
「少なくとも俺にとっては、ドライバーに関する決定は常にシーズンの最後に決まってきた。8戦残っているからプッシュし続ける必要があるし、それは理にかなっていると思う」

レッドブルの新代表ローラン・メキースもイタリアGPを前に、シーズン途中での入れ替えは行わないと明言。角田裕毅が今季すでにリアム・ローソンに代わって昇格済みであることを理由に挙げた。
ニュージーランド出身のローソンは、レッドブルでわずか2戦を戦っただけで降格となり、再びレーシングブルズに戻された。アゼルバイジャンGPを前に開かれたドライバー記者会見では、仮にハジャーが昇格する場合のアドバイスについて質問が及んだ。
「俺の場合は、たった2レースだけだったから振り返って比較するのは難しい」とローソンは語った。
「準備はしていたし、できることは全部やったつもりだった。もちろんもっと上手くやれることもあっただろうけど、正直に言えば“言われていることを全部無視すること”だな」
「結局のところ、俺たちは全員レーシングドライバーで、まず自分に十分な自信がなければこのスポーツにいることはできない。他の人の方が自分より優れているなんて思っていたら、ここには来られない。だから自分を信じることが大切だと思う」
「彼は今年いい仕事をしているし、とにかく自分の仕事に集中して、できる限り準備することに集中すべきだと思う。あれこれ言われることを気にしないことだな。結局のところ、実際に経験した人にしか分からないんだから」
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