アキュラ セブリング12時間レース
フロリダらしい澄みきった青空の下、温暖な気候にも恵まれて、IMSAウェザーテック・スポーツカー・チャンピオンシップの第2戦となるセブリング12時間レースが開催された。

この伝統あるスポーツカー耐久レースに、ホンダのラグジュアリーブランドであるアキュラは2クラス、合計6台がエントリー。43台が出走した今年のセブリングでの最大勢力がアキュラで、デイトナ・プロトタイプ・インターナショナル(DPi)とグランド・ツーリング・デイトナ(GTD)の両クラスで優勝争いを演じた。

Michael Shank Racingは今年で66回目の開催を迎えた伝統ある耐久レースで2台のNSX-GT3を走らせ、9時間経過時点でトップを守るなど随所で輝きを見せ、最終的にGTDクラスの7、8位でゴールした。

また、アキュラ チーム ペンスキーより参戦、プロトタイプクラスで戦うARX-05は、開幕戦のデイトナ24時間と同じようにスピードを見せて何度もトップに立つなど、エキサイティングなシーンを作った。しかし、レースが折り返し点を迎えたあとに発生したメカニカルトラブルによって、残念ながら両車ともにリタイアとなった。

ARX-05の#7は、インディ500で3度の優勝を果たしたエリオ・カストロネベスとリッキー・テイラーのレギュラーコンビに、現役インディカードライバーのグレアム・レイホールを加えた3人で走った。予選3番手のグリッドから挑むと序盤にレースをリードしたが、3番手を走行中に突如として油圧が低下し、6時間が経過した時点でリタイアとなった。

ARX-05の#6は、元インディカー・チャンピオンで、インディ500で2勝しているファン・パブロ・モントーヤとデイン・キャメロンがレギュラーで、3人目には2016年インディカー・チャンピオンのシモン・パジェノーをデイトナ同様に起用。パジェノーはインディカーに進む前にアキュラのスポーツカーでタイトルを獲得した実績の持ち主で、彼らのトリオもまた、セブリングで優勝争いに加わっていた。しかし、7号車がリタイアして1時間ほど経った時点で、モントーヤの乗っていた6号車がライバルのDPiマシンとの接触が原因と見られる駆動系トラブルに見舞われ、コースにストップ。そのままリタイアとなった。

IMSAウェザーテック・スポーツカー・チャンピオンシップは開幕から2戦続けてフロリダ州で耐久レースを行い、合計36時間に及ぶ戦いを繰り広げた。次の第3戦は北米大陸を横断し、カリフォルニア州に舞台を移し、4月14日(土)にグランプリ・オブ・ロングビーチで決勝レースが行われる。

#7 リッキー・テイラー(アキュラ チーム ペンスキー / Acura ARX-05):
予選3番手 / 決勝リタイア

「すべてが予定通りで、速いペースでも安定して走り出せていたところでのリタイアとなりました。決勝に向かうまでのアキュラ チーム ペンスキーの仕事ぶりは驚くばかりのすばらしさでした。あのままトップ3で戦い続けることが可能だろうと感じていました。しかし、メカニカルなトラブルによってレースを終えねばなりませんでした。想定していた通りのペースで走行していただけに、悔しいですね。終盤の激しい戦いを楽しみにしていました。競争力を全く見せずにリタイアしたのではなく、スピードを誇示できたのですから、次のロングビーチに向けた自信をつけることができました。次こそ勝利を飾りたいと思います」

#93 ローソン・アッシェンバーン(Michael Shank Racing / Acura NSX GT3):
GTDクラス7位

「Michael Shank Racing、そしてHonda Performance Development(HPD)のハードワークは本当に見事の一言に尽きます。木曜のアクシデントでマシンを傷めましたが、その修復を完ぺきに行なったことにより、今日のレースでのマシンは非常に速かったです。そして、確実に7位でのゴールを実現することができました。まだ私たちのチーム、そしてマシンには伸ばせる部分がありますが、今回のレースでは、アクシデントでの不利な状況からすばらしいリカバリーを見せることができました。これは、シーズンのこれからに向けて私たちを強く力づけてくれます」

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カテゴリー: F1 / IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権