セブリング12時間でAcuraが表彰台を獲得
3月15日(土)、IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権の第2戦となるセブリング12時間でAcura Meyer Shank Racing with Curb Agajanian(MSR)の93号車が3位に入賞し、Acuraは開幕戦に続き、再び表彰台を飾った。

93号車にとって苦しい開幕戦だったデイトナ24時間から巻き返し、ニック・イェロリー、レンガー・ファン・デル・ザンデ、2024年にインディカー・シリーズを制したアレックス・パロウのトリオが、バンピーなセブリングのコースで繰り広げられた過酷な12時間の末に復活を果たした。

Phillips 66をメインスポンサーとするAcura 93号車を駆る3人のドライバーにとって、そしてチームでの役割が拡大したHRCにとっても初の表彰台。2025年からHRCが展開する93号車 ARX-06の戦略と、レースエンジニアリングが功を奏した結果となった。

開幕戦のデイトナ24時間で2位を獲得したチームメートのAcura 60号車 MSR ARX-06は、セブリングでは不運な結果に終わった。コリン・ブラウン、トム・ブロンクヴィスト、インディカーのレジェンドであるスコット・ディクソンはレースの大半で表彰台圏内を争っていたものの、ピットレーンでの接触により残り3時間の時点で、その戦いから脱落。チームの懸命な作業により、60号車は10位でフィニッシュした。

2025年シーズンの2戦を終えた現時点で、AcuraはIMSAマニュファクチャラーズタイトルをかけた戦いにおいて2番手に位置しています。

IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権

ニック・イェロリー
Acura Meyer Shank Racing with Curb Agajanian #93
AcuraとMSRにとって93号車での初めての表彰台となり、とてもうれしいです。ポルシェほどのスピードが出ず、18~20周目では激しい競り合いになりました。HRC、Acura、MSR、そしてすばらしい仕事をしてくれたチームメートのパロウ選手、ファン・デル・ザンデ選手とともに、表彰台を獲得できたことがとてもうれしいです。セブリングでは2位と3位を経験したので、次回は優勝したいです。

レンガー・ファン・デル・ザンデ
Acura Meyer Shank Racing with Curb Agajanian #93
優勝したわけではありませんが、それでもまるで優勝したような気持ちです。アタックに足りるペースやパワーが十分ではありませんでしたが、なんとか守りきって表彰台を獲得できたのだと思います。MSRとAcuraのチームが戦略面で見事な仕事をしてくれたおかげで表彰台につながりました。とても誇らしいことですし、これからがとても楽しみです。

アレックス・パロウ
Acura Meyer Shank Racing with Curb Agajanian #93
すばらしい一日で、とてもハッピーです。優勝ではありませんが、それでも3位は十分な結果です! MSRチームとして、そしてGTPクラスにおいて、私にとって初めての表彰台です。93号車にとってもいい結果でした。デイトナでは調子がよさそうでしたが、運がありませんでした。今回もレースを通して苦戦し、ペースに悪戦苦闘した場面もありましたが、HRC、そしてMSRのみんながすばらしい仕事をしてくれたおかげで、表彰台を目指して最後まで戦うことができました。優勝と同じくらい、見事な結果です。インディカーのレース中も彼らを応援するつもりですし、次の耐久レースが今から待ち遠しいです。

トム・ブロンクヴィスト
Acura Meyer Shank Racing with Curb Agajanian #60
セブリング12時間ではいい結果を出せたことがありませんが、残念ながら今年も同じでした。浮き沈みがあって、後退することもあれば、フロントになる場面もありました。ピットアウトの際に、ファストレーンからはみ出しているマシンがあり、もう1台をよけなければなりませんでしたが、近すぎて左フロントのサスペンションが損傷してしまいました。とても残念ですし、MSRの2台で3位と4位を争えたと思っています。

コリン・ブラウン
Acura Meyer Shank Racing with Curb Agajanian #60
93号車が3位に入賞できてとてもうれしいです。私たちのチームはピットレーンでの接触による対応が必要でした。波乱に満ちた一日でした。タイミングスタンドでみんながすばらしい仕事をしてくれて、ピットストップもよかったですし、ブロンクヴィスト選手もディクソン選手もいい走行でした。モータースポーツでは、こうした日もあるものです。長い戦いでしたが、フィニッシュできてよかったです。マシンを修理したチームと粘り強く戦ったブロンクヴィスト選手を誇りに思います。タイトルへの道のりは平坦ではありませんが、復活してロングビーチに臨みます。

スコット・ディクソン
Acura Meyer Shank Racing with Curb Agajanian #60
苦戦を強いられる一日でした。かなりスピードが出る場面もあり、表彰台を狙えたと思いますが、ピットストップでのBMWとの接触が原因で表彰台争いのチャンスを逃しました。とはいえ、マシンを修理してフィニッシュすることができたのでチームクルーに大いに感謝しています。

デイビッド・ソルターズ
President, HRC US
HRCにとって93号車で初となる表彰台を達成しました。チーム全員が積み重ねてきた多大な努力に、心から敬意を表します。ここまでの道のりは挑戦と学びの連続でしたが、今日は3位に入賞し、マニュファクチャラーズタイトルでは2番手につけています。これからも学ぶことは多く、大いに前進しなければなりませんが、とても堅調なスタートを切ることができたのは、全員が誇れる結果です。HRCとMSR、本当に素晴らしい仕事でした! 60号車と93号車のチームワークも見事でした。注いだ熱量と努力は喜ばしく、頭が下がる思いです。一緒に取り組むことができるのをうれしく思います。そして、これからも一戦一戦を大切にし、さらなる成長を続けていきます。

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カテゴリー: F1 / IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権