F1オランダGP:記者会見 Part.2 - ノリス、アルボン、ハジャー

ノリスは「タイトル争いを意識しつつも1戦ごとに挑む」と冷静に語り、ブダペストでの勝利を振り返りながらも課題は多いと強調した。
アルボンはザントフォールトとの相性について「不思議と悪くない」と笑いながらも、コンストラクターズ選手権5位死守を目標に掲げた。ハジャーは新人としての挑戦を楽しむ姿勢を崩さず、「学び続けることが重要」とシーズン後半への意欲を語った。
Q: ランド、元気そうだね。夏休みの間にハンディキャップは改善した?どう過ごした?
ランド・ノリス: いや、ウェントワースの前にすごく悪くなったんだ。少しは下がったけど、まだ満足できるレベルじゃない。でも友達とゴルフをしたり、いろいろなことをして楽しかった。良い休暇だったよ。
Q: 直近4戦で3勝。チャンピオンシップでオスカーとの差は9ポイント。シーズン後半はいい状態で入れそう?
ノリス: 前からいい気分だったし、今もそうだ。今年序盤は苦しい時期があって難しい瞬間もあったけど、自分とチームの両方で改善して軌道に戻すことができた。その成果が結果として現れてきたのは嬉しかったね。でも常に改善できる部分はあるし、もっと強くならなければいけない。それがF1というものだ。長くて厳しいシーズン後半に向けて準備はできている。
Q: アプローチは変える?まだ1戦ごとか、それともタイトルを見据えている?
ノリス: もちろんタイトルを意識するけど、それは1戦ごとに積み重ねるものだ。みんな言い方は違ってもやっていることは同じだと思う。毎レースで勝ちたいし、最大ポイントを取りたい。でも簡単なことじゃない。ブダペストではフェラーリがとても速かったし、ジョージ(ラッセル)も近かった。今後も激しい戦いになるはずだ。もちろん一番のライバルはチームメイトのオスカーだから、その戦いが楽しみだ。
Q: 昨年のザントフォールトでは圧倒的な強さを見せた。今年も同じようなパフォーマンスを期待していい?
ノリス: もちろん。今年はチーム全体が強くなっているけど、ここ数戦は他チームも追いついてきている。昨年ここで強かった要素を他も改善してきているし、逆に僕らも別の面で進歩している。だから20秒差で勝つなんて期待していない。でも同じような結果を狙いたい。毎レース勝ちを狙い、1-2を目指すのが目標だ。ただ簡単だと思ったことはないし、これからも難しい挑戦になると覚悟している。
Q: ありがとう、ランド。アレックス、君もゴルフは?夏休みはどう過ごした?
アレックス・アルボン: いや、全然やらなかった。でもランドには勝てると思う!トレーニングキャンプに行ったり、ハイキングや水泳をして過ごした。いい休暇だったよ。
Q: このサーキットについて話そう。ザントフォールトではいい成績を残している。君やウィリアムズにとってここは特別?
アルボン: ちょっと相性の悪いはずのサーキットなのに、毎年なぜか悪くない結果になる。不思議なんだ。ここの風向きがうちのクルマに有利なんだと思う。天候も変わりやすく、そういう条件の方が僕らは得意だ。あとは自信が重要なサーキットでもある。道幅が狭いから、周回を重ねてリズムを掴めばいい結果に繋がる。
Q: シーズン後半の目標は?
アルボン: コンストラクターズ5位を維持すること。それが明確な目標だ。ただライバルも速くなっているし、場合によっては僕らを上回っていることもある。毎週変わるだろうけど、簡単ではない。ハースも大きく進歩してターゲット圏内に入ってきた。残りシーズンは激しい戦いになると思う。
Q: アイザック、夏休みを終えてリフレッシュできた?
アイザック・ハジャー: とても良い状態だよ。休暇の最後の1週間はしっかりトレーニングして、シートに収まるようにした。気分はいいよ。
Q: 今週末について。2022年にここでF2スプリントを勝ったね。自信になる?
ハジャー: あれは赤旗でほとんど走れなかったレースだからね。ポイントももらえなかった。
Q: でも前にいたんだよね?
ハジャー: そう、先頭にはいた。ここはFRECAやF4、F2でも走ったことがある。特に好きなサーキットではないけど、速く走れるようにするだけだ。
Q: F1デビュー後は素晴らしいスタートだったが、スペイン以来ポイントがない。何が必要?
ハジャー: 特にないよ。リアムが直近2戦で8ポイント取っているから、クルマはちゃんと速い。大事なのはミスをしないこと。ここ2戦は自分のペースも強かった。信頼性の問題も少しあったけど、それでも僕自身もっと良い仕事をしないといけない。スピードはあるから心配していない。
Q: 残りシーズンの目標は?
ハジャー: 変わらないよ。いろいろ試して、学び続けたい。安全策でただポイントを稼ぐために走るつもりはない。自分のやり方を試して、ミスをするならそれも普通。新人だからね。挑戦して楽しむことが一番だ。

QUESTIONS FROM THE FLOOR
Q: 3人に質問。ランドから。直近4戦で3勝しているが、スポーツにおいて勢いはあると思う?前のレース結果が次のレースに影響する?
ノリス: それは人によると思う。僕はあまり勢いというものを信じていない。レースは毎回リセットできるし、良い結果でも次に影響するとは限らない。ただ、自信や知識を得ることはできる。そういう意味では多少あるかもしれないけど、2戦良かったから次も良いとは限らない。F1は変数が多いからね。勢いと呼ぶより、学びや自信という方が正しいと思う。
アルボン: ランドが言った通りだ。白黒はっきりしたものではない。毎週サーキットも状況も違うからね。僕にとってはシーズン全体が一種の勢いみたいなものだと思う。最初にマシンに乗った時に良いと感じられれば、その感覚を保てる。アップグレードや環境によって変わることもあるけど、本当にケースバイケースだ。
ハジャー: 僕は勢いは統計にすぎないと思う。クルマに座って「勢いがある」なんて考えたことはない。
Q: アイザック、レッドブルの所属だと将来は何が起こるか分からない。2026年について何か知っている?
ハジャー: 自分でも分からないよ。だから答えられない。ごめん。
Q: ランド、失ったポイントを振り返って後悔することはある?
ノリス: もっと良い判断ができた場面はあったと思う。例えば中国のスプリント予選、最後のヘアピンでロックして8ポイントを失った。あの時「長いシーズンだ、無理するな」と思えていれば違った結果になっていただろう。カナダも少し賢く立ち回れていればポイントを落とさなかったかもしれない。でも後悔はしていない。その瞬間の判断だったし、それが自分だから。そういう経験から学んで次に活かすだけだ。
Q: ランド、マクラーレンはシーズンを通して君とオスカーに自由に戦わせてきた。ブダペストでの件を受けて方針に変化はあった?
ノリス: 特に変わっていない。ブダペストは少し特別なケースだった。僕が1ストップを選んだのは、前と同じ戦略を取る方がむしろ愚かだったからだ。あの判断はジョージを抜くためのものだった。結果的に完璧な展開になったけど、最初から勝ちを狙ったわけじゃない。チーム全体としていつも通りではなかったが、レースではそういうことも起きる。僕もオスカーも自由に戦いたいし、そういうチームでありたい。毎戦振り返って修正しているし、大きな変更はない。コンストラクターズを勝つのが最優先だ。
Q: アレックス、ペレスとボッタスが1年ぶりに復帰する。自分もかつて休んだ経験があるが、復帰は難しい?
アルボン: 僕の場合はピレリテストやシミュレーターで走れたから助かった。2人はもっと経験があるし、少し走らなくても大丈夫だろう。レギュレーションもリセットされるから経験の差は出にくい。僕にとってはウィリアムズに備える良い期間になった。彼らもすぐに順応できると思う。
Q: ランド、君とオスカーがタイトル争いをする可能性が高い。ルクレールやマックスとの戦いではリスクの取り方が変わる?
ノリス: もちろん変わる。いつリスクを取るか、相手が誰かで変える必要がある。勝ちを狙う時ならリスクを取るし、1ポイントのためなら取らない。相手が誰かも重要だ。チャンピオン争いを意識すればなおさら。中国での件はもう少し慎重にすべきだったと思う。今は学んでより良い判断ができるようになった。
Q: ランド、アンドレア・ステラの役割についてどう思う?
ノリス: 僕にとってアンドレアは最も重要な存在だ。チームを大きく変えたのは彼だと思う。人を理解し、まとめ、最大限の力を引き出す能力にかけては誰より優れている。マクラーレンは大きく変わったように見えるけど、実際には99%同じ人たちだ。ただトップが彼になった。それが最大の違いだ。だから僕は今季の成功の多くを彼のおかげだと思っている。
Q: ランド、ジョリオン・パーマーはハンガリーでの戦略は運が良かっただけだと言っていた。どう思う?
ノリス: 確かに少し運はあった。でも運だけじゃない。自分の成長と努力があったから勝てた。シーズンを通して改善してきたし、エンジニアやチームと一緒に頑張ってきた。運は誰にでも必要だけど、それだけで勝てるわけじゃない。ブダペストの勝利は努力の結果だ。
Q: アレックスとランドに質問。このサーキットはパドックが広いけど準備に影響は?
アルボン: あまり変わらない。スパと同じような感じだよ。僕らはガレージに装備を置いておくから問題ない。
ノリス: 僕らは一番遠い場所だから歩いたりスクーターに乗ったりしている。でも特に問題はない。むしろファンが近くで見られるから良いことだと思う。僕はあまり気にしないし、リラックスしている。
Q: アイザック、将来の不確実性について。集中するのは難しい?
ハジャー: 正直、慣れている。F1に来るまでの道のりも不確実だったからね。先のことは考えすぎず、今に集中して全力を尽くすだけだ。心配はしていない。
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