なぜハミルトンのフェラーリF1初年度は苦戦したのか バスールが語る誤算

フェラーリのチーム代表であるフレデリック・バスールは、F1公式サイトの取材に対し、「内部では多くの議論を行った」と明かしている。
「ルイスとも話し合い、今季どこで正しい道から外れてしまったのかを理解しようとした。私自身、ルイスにとっての挑戦を過小評価していた。メルセデスからフェラーリへの移籍だ」
ハミルトンは12年間在籍したメルセデスを離れ、フェラーリという新たな挑戦に踏み出した。それ以前も、彼は長年マクラーレン・メルセデスでキャリアを築いてきた。
「彼は20年間、マクラーレン・メルセデス、あるいはメルセデスという環境にいた。その後にフェラーリへ移ったわけだが、ここでは本当にすべてが違う」とバスールは説明する。
「天候や食事の話だけではない。周囲の人々、言語、ソフトウェアの名称、マシン部品の呼び方まで、すべてが異なる。だからこそ、何か一つでも取りこぼすと、完全に掌握できていない部分があれば、たとえばコンマ1秒を失うことになる。そして今のF1では、そのコンマ1秒がグリッドで5ポジションに相当する」
その影響で、ハミルトンは予選で「頻繁に大きな問題を抱えているように見えた」とバスールは振り返る。
「だが実際には、ほとんど差がなかっただけで、Q1敗退になってしまっていた。ブダペストのことは特によく覚えている。彼にとって非常に厳しい状況だったが、Q2に進めた途端、一気に上位に顔を出した。シャルルはコンマ1秒差でQ3に進み、その後ポールポジションを獲得した」

ルクレールがチームを前進させた
一方で、ガレージの反対側では、より明るい光景も見られた。ルクレールはシーズン中に7回の表彰台を獲得している。
「シャルルは本質的にチームと強く結びついていて、チームもまたシャルルと結びついている存在だ」とバスールは語る。
「彼は今季、本当に素晴らしい仕事をした。困難な局面に直面したとき、チームを前に押し出したのは彼だった。なぜなら、彼は全員のことを完璧に理解していて、状況から最大限を引き出す方法を知っているからだ。正直に言って、彼は非常によくやってくれた」
もっとも、ルクレールにとってもすべてが順調だったわけではない。
「時には不運もあった。たとえばブラジルだ。あれは間違いなく厳しいレースだったし、その時点で我々はコンストラクターズランキング2位を失った可能性が高い」とバスールは述べている。
「そういう場面では、ひとつの問題が18ポイントを失うだけでなく、同時にライバルにポイントを与えてしまう。それは我々にとって大きな打撃だった。とはいえ、全体として見れば、彼は非常に強いシーズンを戦った」
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