F1 アメリカGP 予選
2018年のF1世界選手権 第18戦 アメリカGPの予選が10月20日(土)にサーキット・オブ・ジ・アメリカズで行われた。

ポールポジションを獲得したのはメルセデスのルイス・ハミルトン。コースレコードを更新する1分32秒237をマークし、今シーズン9回目、通算81回目のポールポジションを獲得し、5度目のチャンピオン獲得にむけて絶好のポジションを手に入れた。

2番手にはセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)が0.061秒差で続いたが、3グリッド降格ペナルティが科せられているため、フロントローには3番手だったキミ・ライコネン(フェラーリ)が並ぶ。ハミルトンがスーパーソフトでのスタートなのに対し、ライコネンはウルトラソフトでのスタートとなる。

現在、ポイントリーダーのルイス・ハミルトンは、2位のセバスチャン・ベッテルに67ポイント差をつけており、ハミルトンが優勝し、ベッテルが3位以下でフィニッシュすれば、ハミルトンの5度目のF1ワールドチャンピオンが確定する。

1番手:ルイス・ハミルトン (メルセデス)
「素晴らしい結果だし、とても満足している。今日がかなりの接戦になることはわかっていたし、全てを出し切らなければならなかった。Q1とQ2はかなりストレートに進んだ。Q3に進出した後は良いウインドウを得るために正しいタイミングでコースに出ることができたし、トラフィックにも引っかからなかった。Q3での1回目のラップは良かったけど、僕たち全員が本当に拮抗していた。コンマ1秒以下で前にいたと思うし、他も改善するだろうことはわかっていたので、ミスをする余地はなかった。過去のレースでもQ3の2回目の走行で逃げ切らなければならないことはあったし、自分自身にとても厳しく『今日は2回目のラップで乗り切らなければならない』と言い聞かせた。その通りに実行できた。今週末ここまでチームは本当に素晴らしい仕事をしてくれているし、僕たちのアプローチはとてもしっかりとしたものだったし、気持ちが先走っているわけでもない。今週末が接戦になることはわかっていたし、これまでと同じような仕事、努力、勤勉さで臨まなければならない。それがまさに僕たちがやり続けていくことだ」

2番手:セバスチャン・ベッテル (フェラーリ)
「今日、僕たちはこれほど速く走ることができたのはポジティブな驚きだった。以前のイベントでのパフォーマンスと比較すれば特にね。当然、ポールポジションに近ければ、前にいたいものだけど、グリッドペナルティによって僕たちがいるべき場所にいれないのも残念だ。今日、僕たちが良い形に戻っていたのは事実だけど、まだ道のりは長いし、明日は勝つつもりだとは言えない。でも、接戦になるうと思うし、明日も今日のような強さを発揮できることを願っている。何が起こるかはわからない」

3番手:キミ・ライコネン (フェラーリ)
「過去数戦で僕たちは少し苦しんでいたけど、今週末ここまではよりノーマルだった。だいたい僕たちはいるべき位置にいる。そして、今日の内容にはかなり満足している。もっと良い結果を望んでいたのは確かだけど、少なくとも僕たちはそこにいられることを証明した。午前中はかなりいい感じにスタートできた。もちろん、もう少しうまくやりたい部分やもっと感触を良くしたい部分は常にあるけど、ドライでの走行が限られたことで簡単なことではなかった。予選では異なるタイヤセットでのフィーリングが少しランダムだったし、それによってプッシュできるタイミングを把握するのが少し難しかった。いくつかの場所では風向きが変わっていたし、それによって少しトリッキーだったけど、全体的にはかなり良かったと思う。明日、ウルトラソフトでスタートするという僕のタイヤ選択がアドバンテージになるかどうかはわからない。まとまなスタートを切って、何が起こるか見てみるつもりだ。良いチャンスがあるはずだと思う」

4番手:バルテリ・ボッタス (メルセデス)
「Q3の2回目の走行まではかなりストレートな予選セッションだった。他の全員も2回目の走行でかなりの改善を果たしたけど、僕はより多くのグリップを見つけることができなかった。予選ラップではタイヤ圧と温度が最適なウインドウに収まるようにする。Q3での最初のラップの方が少し良かったと感じているし、データを調べて、2回目の走行でもタイヤを最適なウインドウに入れることができていたかどうかを見てみなければならない。でも、3番手スタートは悪いポジションではないし、僕のメインのフォーカスはキミを抜くことだ。チームのために最大限のポイントを獲得したいからね。ルイスと僕はスーパーソフトでスタートするけど、僕たちの間にいるキミはウルトラソフトなので、スタートは面白くなるはずだ。僕たちは本格的なロングランができていないので、すべてのチームが疑問符とともに日曜日に臨むことになると思うし、タイヤの情報も限られている。明日どうなるか本当に楽しみにしている」
5番手:ダニエル・リカルド (レッドブル)
「2列目スタートは久しぶりだし、追加のグリッドポジションを得られたことをセブやスチュワードに感謝しなければならないね。2列目にいることでスタートで戦いに加わることになるし、ターン1はワイドなので、少し何かが起こるかもしれない。そこにノーズを突っ込めるだけでも嬉しいし、それを実現させる必要がある。今日、フェラーリとメルセデスは本当に強かったし、彼らの予選ペースはかなり優れていたけど、レースでは僕たちはそれを取り戻すことができると思う。スタートでトラックポジションを得ることができれば、彼らのテンポを乱して、表彰台に食い込めるかもしれない。セクター3はかなり行けそうだ。セクター1とセクター2ではちょっと苦戦するかもしれないけど、何らかのことを試してみるつもりだ。それに明日は少し熱くなりそうだし、タイヤをもう少しハードに機能することに役立つかもしれない。でも、涼しいコンディションになれば、ウルトラソフトとスーパーソフトにあまり違いはないと思う。毎年、僕はレッドブルと一緒にここに来て、表彰台に上がってきたので、明日は良い走りをしたい。明日、表彰台に上がるチャンスがあるならそれを逃すつもりはない。そこは約束できる」

6番手:エステバン・オコン (フォースインディア)
「今日のパフォーマンスには本当に満足している。6番グリッドは素晴らしい結果だ。ベスト・オブ・ザ・レストだしね。でも、ずっと本当に拮抗したセッションだった。Q3での僕のラップはとても良かったし、クルマも本当にうまく機能していた。明日の目標はポジションを維持してポイントをもたらすことだ。昨日は雨だったのでレースペースは少し未知数だけど、明日競争力を発揮できると思っている」

7番手:ニコ・ヒュルケンベルグ (ルノー)
「クルマからポテンシャルを引き出せたスムーズな予選だったのでかなり満足している。正直、とても風が強かったし、クルマに乗っているとそれを本当に感じるので、クルマのバランス的にかなり厳しいと感じていた。コーナー毎にバランスがかなり劇的に変化していたし、かなりトリッキーだった。あまりいい感触ではなかった。でも、それはクリーンなラップを刻もうとしている全員にとって同じだ。できる限りハードにプッシュしたし、今日はかなり成功だったと思う」

8番手:ロマン・グロージャン (ハース)
「Q3に再び進出できて嬉しかった。ケビンがそのセッションまで進めなかったのは残念だ。今週末、少なくとも今日のコンディションでは僕たちはベスト・オブ・ザ・レストではないかもしれない。明日のレースではもう少し引き出せることを期待している。レースを本当に楽しみにしている。僕たちは1台がスタートタイヤを選べるし、僕はウルトラソフトでスタートする。路面温度は15℃くらい暑くなるはずだ。明日は多くのことが違ってくるだろう。僕たちはかなり良い位置にいると思う。僕たちには良いクルマがある。6番手のフォースインディア、7番手のルノーと戦うのはエキサイティングだ。中団バトルはかなり凄いことになっている」

9番手:シャルル・ルクレール (ザウバー)
「今日の内容には満足している。Q3でフィニッシュできるのはいつだって素晴らしいことだし、特に今日はQ2とQ3でポテンシャルの最大限を引き出せたと確信している。Q3では路面の進化のアドバンテージを得るために一回しかアタックしない計画だった。でも、少しは雨が降り始めて、劣勢に立たされてしまった。それでも、素晴らしい予選だったし、レースを楽しみにしている」

10番手:セルジオ・ペレス (フォースインディア)
「予選10番手は期待外れな結果だ。僕たちにはもっと良い結果を達成できるポテンシャルがあったからね。Q1の最初のアタックはかなり良かったけど、ガレージに戻ったときにマシンの右側、フロアとバージボードに多くの不可解なダメージを発見した。時間内に修復しようとしたけど、完全に修理することはできなかった。その瞬間から僕のクルマの挙動は違ったものになっていたし、バランスが悪くなっていた。Q2とQ3ではかなり苦しんだ。エステバンが示したようにクルマには間違いなくポテンシャルがあったし、今日は多くを引き出せなかったのは残念だ。いくつか順位を上げることが明日の目標だ。僕たちにはそれができるクルマがあるし、どんなチャンスが巡ってくるか見てみよう」

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カテゴリー: F1 / F1ドライバー / F1アメリカGP