2025年F1 カナダGP 予選:11番手以下 ドライバーコメント

後方グリッドでは、トラブルや不運に見舞われたドライバーが相次いだ。角田裕毅はFP3の赤旗違反により10グリッド降格となり、予選11番手ながら最後尾スタートに。コラピントやヒュルケンベルグはまずまずの順位を確保した一方で、ガスリー、ローソン、サインツJr.らは不完全燃焼の予選に終わった。
僅差の争いとなった中団グループでは、わずか数ミリ秒差で命運が分かれる展開も見られた。
11番手:角田裕毅(レッドブル)
「今日は全体的にちょっと厳しい一日になってしまいました。FP3ではトラブルがあって走行時間をかなり失ってしまいましたし、そのセッション中の赤旗中の行為で10グリッド降格のペナルティも受けることになりました。正直、自分としては予想していなかったので驚きましたし、どこで避けるべきだったのかも正直わからないところです。予選に向けてはアップグレードがしっかり機能していて、昨日よりも明らかにスピードが増しているのを感じました。いくつかのコーナーではまだ改善の余地があるとわかりましたし、全体としては良いバランスでした。ただ、FP2と比べてクルマの挙動が変わっていたこともあって、自信を持って攻め切るには少し時間が足りなかったように思います。そういった中でも、チームがクルマをうまくまとめてくれたおかげで、P11という結果は悪くなかったと思っています。Q3進出までもう少しだったので、惜しかったですね。残念ながらグリッド降格で最後尾スタートにはなりますが、明日はできるだけ多くポジションを上げられるように、しっかり戦っていきたいと思います」
12番手:フランコ・コラピント(アルピーヌ)
「昨日の状況やこれまでのレースを考えれば、今日の結果は良かったと思うし、自分の側のガレージとしては前向きな1日だった。プッシュしている感覚があって、クルマにも慣れてきている。Q3進出の可能性もあったし、それを逃したのは少し残念だけど、ポジティブな面も多い。ミディアムタイヤでは最初の数コーナーで苦労したけど、後半でタイムを取り戻せた。最後のラップで壁に少し触れてしまって、わずかにタイムを失ったことはチームにも謝った。でも、昨日からの進歩には満足している。まだチームに順応している途中だけど、セットアップの方向性も見えてきた。エンジニアと一緒に良い仕事ができているし、明日もこの流れを続けたい。特に金曜のロングランでは良いフィーリングがあったので、そこに期待している」
13番手:ニコ・ヒュルケンベルグ(ザウバー)
「今日は本当に接戦だった。Q2まで進めてP13というのは、あれだけタイム差が詰まっている中では満足できる結果だ。ペナルティがある車もいるので、明日はP11からスタートできるのは大きい。レースに向けては良いポジションだと思う。金曜のロングランペースもまずまずだったし、明日は気温も少し上がる予報だから、展開次第では面白いことになるかもしれない。タフなレースになるとは思うけど、ポイント争いに加われるよう頑張るよ」
14番手:オリバー・ベアマン(ハース)
「Q1の最初のラップを逃してしまったせいで、自分で自分の首を絞めるような展開になってしまった。でも、なんとか良いラップをまとめてQ2には進めた。Q2ではユーズドタイヤしかなかったから、ちょっと厳しかったね。2回目のアタックで少し攻めたんだけど、タイヤがもう限界で、思うようなタイムは出なかった。予選の結果には少しがっかりしている。マシンのポテンシャルはもう少し上だったと思うから。でも、明日のレースは楽しみだよ」
15番手:エステバン・オコン(ハース)
「ユーズドタイヤでのアタックはやっぱり難しかった。予選全体としてもなかなか手強かったと思う。タイヤのデグラデーションは突然来るから、そのあたりが読みにくくて、レースではそれが鍵になるはず。今週末は与えられた状況で良い仕事ができていると思うけど、まだ改善の余地はあるね」

16番手:ガブリエル・ボルトレト(ザウバー)
「今日はQ2に進めなかったのがすごく悔しい。しかも差はたったの7ミリ秒で、そんなわずかな差で逃したのは残念としか言いようがない。このサーキットは1周が短いから、ほんの小さなミスでも大きな順位差になってしまう。自分のラップは悪くなかったと思うけど、完璧でもなかった。どのコーナーでもその差は埋められたはずだ。週末前から、このトラックはバルセロナほど僕たちに向いていないかもしれないと分かっていた。それでも精一杯やったし、ペースも悪くなかったと思う。ただ、それだけじゃ足りなかったというだけだ。P16は理想的な位置じゃないけど、それが今の現実。Q2に行けなかったからって自分を責めるつもりはない。まだマシンは完璧じゃないし、毎週末ごとに少しずつ前進しているところ。今日はただ、その一歩が届かなかっただけ。それでもここまでの週末は悪くなかったし、明日に向けて切り替える。レースペースは悪くないと思うし、何が起こるか分からないのがF1だからね。ニコがQ2に進めたのはチームとしても良かったし、僕もこれからやれることに集中するよ」
17番手:カルロス・サインツJr.(ウィリアムズ)
「言えることはあまり多くない。Q1のセクター1全体をVCARBの後ろで走る羽目になって、もう少しで接触するところだった。タイム的にもQ2まであと0.020秒しかなかったから、それで週末が台無しになってしまった。ものすごくがっかりしている」
18番手:ランス・ストロール(アストンマーティン)
「今日は本当に悔しい日になった。セッション序盤のソフトタイヤでは調子が良かったけど、そのあと赤旗が出てしまって、ミディアムタイヤで十分なウォームアップができなかった。タイヤの適正なウインドウに入れる時間が足りなかったことでタイムを出せなかった。結果的に明日は18番手スタートになってしまう。マシンの感触自体は悪くなかったから、何とかポジションを上げてポイント圏内に近づけるよう頑張りたい。ここはオーバーテイクも可能なサーキットだからね」
19番手:リアム・ローソン(レーシングブルズ)
「この週末はずっと、タイヤを1周目から機能させるのに苦労してきた。Q1の最初のアタックではウォームアップラップを入れる戦略で行ったんだけど、最後のアタックではそれを入れなかった。だからグリップが足りなくて、思ったようなタイムが出なかった。それが悔しい。マシン自体は速さがあったから余計に残念だ。このトラックはすごく好きだし、明日はいつも通り全力で戦うつもり。これからもあきらめずにプッシュしていくよ」
20番手:ピエール・ガスリー(アルピーヌ)
「Q1で敗退するのは本当に悔しい。今日のマシンには明らかに速さがあったし、もっと上を狙えたはずだった。赤旗のせいでラップを中断せざるを得なくて、あのときのラップはかなり良かったから、間違いなくQ2には進めていたと思う。最後のソフトタイヤでは温度レンジに入らなくて、グリップがなくて滑ってばかりだった。ラップもバラバラで、うまくまとめられなかった。タイヤセット間での差が大きすぎて、フラストレーションが残る。もっと速く走れるマシンだったし、今日は両方のクルマがもっと前に行けるはずだった。なぜうまくいかなかったのかをしっかり振り返る必要がある。戦略面でもまだチャンスはあるし、レースは長いから、明日はなんとかチャンスを活かしたい」
カテゴリー: F1 / F1カナダGP / F1ドライバー