F1パワーランキング カナダGP首位はハミルトン アントネッリは4連勝

F1公式パワーランキングは、5人の審査員がマシン性能を考慮せずに各ドライバーの週末全体のパフォーマンスを採点し、その平均点で順位を決定するものだ。

ルイス・ハミルトンはカナダGPの週末を通じて明らかに表情が明るかった。フェラーリでのマシンとの一体感は序盤から高く、イベント前にチームのシミュレーターを避けるという判断も結果的に奏功した形だ。ハミルトンはスプリントと決勝の両方でチームメイトのシャルル・ルクレールを上回る位置からスタートし、最終的にフェラーリ移籍後ベストとなる2位表彰台を獲得した。

フランコ・コラピントは、マイアミでの好内容に続き、ジル・ヴィルヌーヴ・サーキットでも上昇傾向を維持した。スプリントではわずかにポイントを逃したが、予選ではアルピーヌをQ3に進め、決勝では10番手から6位まで順位を上げた。これはコラピントにとってF1での自己最高成績であり、アルピーヌにとっても大きな収穫となった。

マックス・フェルスタッペンとレッドブル・レーシングは、スプリント予選とスプリントで多くの課題を抱え、先頭集団に食い込むだけの手応えを得られなかった。しかし決勝では、マクラーレンのインターミディエイトタイヤ選択が裏目に出たことでチャンスが生まれ、フェルスタッペンは持ち前の粘り強さで表彰台圏内まで浮上した。

アンドレア・キミ・アントネッリは、マイアミではジョージ・ラッセルに対して大きな優位を築いていたが、カナダではチーム内の差が再び縮まった。メルセデス勢は週末を通じて激しい直接対決を繰り広げ、決勝ではレースペースでわずかに余裕を見せたアントネッリが、ラッセルの技術的トラブルによるリタイアもあり勝利を手にした。

ジョージ・ラッセルは、中国、日本、マイアミでアントネッリに敗れた流れを断ち切る必要があった。カナダではスプリント予選、スプリント、予選でトップに立ち、理想的な形で週末を始めた。しかし決勝では若きチームメイトを振り切れず、プレッシャーの中でロックアップを繰り返した末、マシンが停止。強さと痛恨が同居する週末となった。

アービッド・リンドブラッドはジル・ヴィルヌーヴ・サーキットで中団勢の主役のひとりとなった。スプリント予選では8番手を獲得し、そのポジションを生かしてスプリントで最後のポイントを獲得。さらに決勝用予選でもQ3進出を果たした。残念ながらギアボックストラブルによって決勝をスタートできなかったが、そのパフォーマンスは高く評価された。

苦戦するウィリアムズに中国GPとマイアミGPで貴重なポイントをもたらしていたカルロス・サインツJr.は、カナダでも結果を残した。決勝では9位でフィニッシュし、さらにスリックタイヤではなくインターミディエイトタイヤでスタートした数少ないドライバーのひとりだったことを考えれば、その走りはより印象的だった。

リアム・ローソンの週末はFP1でのマシントラブルによって幕を開け、その影響でスプリント予選にも参加できなかった。依然として不利な状況に置かれながらも、決勝用予選では12番手を獲得。決勝では周囲のアクシデントや混乱を生かしながら7位まで順位を上げ、レーシングブルズのポイント獲得に貢献した。

数字だけを見れば、アイザック・ハジャーはレッドブル・レーシング昇格後最高となる5位フィニッシュを記録した。しかしレース内容は決して順調なものではなかった。ルクレールに対する激しいディフェンスでペナルティを受けたほか、黄旗区間で十分に減速しなかったとしてさらにペナルティを科された。それでも後続に対して十分なマージンを持っていたことで、大量ポイント獲得につなげた。

ハースF1チームはアップデートパーツを投入したにもかかわらず、モントリオールでは苦しい週末を過ごした。スプリント予選、スプリント、予選では成果を挙げられなかったが、オリバー・ベアマンは決勝で16番手から10位まで順位を上げて貴重な1ポイントを獲得。チームにとって数少ない明るい材料となった。
惜しくもトップ10入りを逃したドライバーたち
トップ10入りまであと一歩だったのは、スプリントでは存在感を示したものの決勝でインターミディエイトタイヤ戦略により後退し、その後リタイアしたランド・ノリス、アストンマーティンをけん引しながらもシートトラブルで早々にレースを終えたフェルナンド・アロンソ、そして2026年の新規参戦チームであるキャデラックF1で有望なペースを見せながらサスペンショントラブルに見舞われたセルジオ・ペレスだった。
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