2025年F1 カナダGP 初日フリー走行:11番手以下 ドライバーコメント

トップ10圏外には、レーシングブルズ勢のアイザック・ハジャーとリアム・ローソン、アルピーヌのピエール・ガスリー、そしてザウバーの2台が続いた。角田裕毅は15番手で初日を終え、手応えと課題の両面を抱えながら、明日のQ3進出を目標に掲げている。
一方、ハース勢とアルピーヌのフランコ・コラピントは後方に沈み、ランス・ストロールとシャルル・ルクレールはクラッシュやマシントラブルで十分な走行ができなかった。予選が行われる土曜日はさらに混戦となることが予想され、トラフィックとタイヤ選択が勝負を分ける重要な要素となりそうだ。
11.アイザック・ハジャー(レーシングブルズ)
「モントリオールで走るのは今回が初めてだけど、今朝の走行からすぐに競争力がある状態だったのはうれしい。午後のFP2はトラフィックの影響でかなり散らかったセッションになってしまったけれど、明日に向けては自信を持っている。Q1は混雑すると思うけれど、Q2とQ3に進めばもう少し落ち着いてくるだろうし、それが現実的な目標だと思っている。このサーキットはコンパクトでスピードも速いので、各マシンの差は非常に小さくなるはずだ。だからこそ、予選ではすべてを完璧にまとめ上げることがとても重要になるし、ミスをしないことが求められる。」
12.ピエール・ガスリー(アルピーヌ)
「今日のプラクティスセッションを終えて、我々の全体的な状況は悪くないと思っている。比較的満足しているし、さらに改善できる部分についても明確に把握できている。自分たちがどこに足りていないか分かっているので、そこに集中して取り組むつもりだ。今回も多くのマシンが接近しているから、ほんのわずかな要素がポジション差に影響することになる。少しの魔法が必要になるかもしれない。C6コンパウンドについても、最大限に活かす方法をさらに学ばないといけない。まずはクルマを最良の状態に持っていくことが最優先で、そのために今夜もしっかり準備していく。」
13.ガブリエル・ボルトレト(ザウバー)
「今日はとてもポジティブなスタートが切れた。モントリオールを走るのは初めてだったから、まずはこのコースの特性を理解することに集中していて、セッション全体としては非常に良かったと思う。特にクルマの理解が深まったこと、そして明日に向けていいウィンドウに入れられたことに満足している。今夜は、いくつかの明確な課題を掘り下げていくつもりだ。予選に向けてより良いポジションを目指していくために、分析すべき材料は十分にある。今回も非常に僅差の争いになりそうで、トラフィックの影響も大きな要因になると思う。予選ではクリーンなラップを確保できた者がアドバンテージを得られるだろう。すべてのドライバーにとって予選がスムーズに進むことを願っている。」
14.ニコ・ヒュルケンベルグ(ザウバー)
「全体的に見れば、今日は堅実な金曜日だったと思う。相変わらずこのサーキットはタイトでテクニカルだし、ラップが短いので常に集中していなければならない。バルセロナとは全く異なるチャレンジで、ダウンフォースはかなり少なく、低速コーナーへの対応が重要になる。FP1とFP2の間でいくつかセッティング変更を行って、その結果については良い手応えがあった。ソフトタイヤの持ちが予想以上に良かったのは少し驚きだったけど、これは今週末の戦略にも影響を与えるかもしれない。今夜はすべてのデータを確認して、明日に向けてどこを改善できるかを見ていく。」
15.角田裕毅(レッドブル)
「今日はクルマのフィーリングは悪くなかったです。明日に向けていくつか調整を進めていて、それによってラップタイムを少し稼げそうな感触がありました。セットアップやバランスの面でも良い方向に進めているとは思いますが、最終的にはまだ足りていない部分もあると感じています。明日はQ3進出が目標ですし、結果を最大限に引き出せるようにしていきたいと思います。」

16.オリバー・ベアマン(ハース)
「今日は厳しい一日だったが、午後のセッションは午前よりも明らかに良かった。午後に向けていくつか変更を加えて、それが正しい方向への一歩となり、中団との差を少し詰めることができた。ただ、明日に向けてやるべき作業はまだ残っている。このマシンは縁石の乗り越えが難しい特性があって、今週末もその傾向が続いている。今はパフォーマンス面でやや劣っている状況なので、今夜さらに改善に取り組んでいく。金曜日より土曜日の方が良い走りができることも多いから、明日に期待している。」
17.エステバン・オコン(ハース)
「昨年はこのサーキットでずっと雨だったから、今日はドライコンディションでまとまった周回ができたのは良かった。予選で良い結果を出すためにも、今日の走行でしっかり理解を深めることが重要だった。今は方向性が見えているし、非常に接戦になっているので、予選ではすべてを完璧に実行する必要がある。そこに集中して取り組んでいるし、そうすれば競争の中でしっかり戦えるはずだ。」
18.フランコ・コラピント(アルピーヌ)
「今日は決して簡単なプラクティスデーではなかった。特に低速コーナーでかなり苦戦していて、クルマが自分の操作にしっかり反応してくれず、バランスにも問題を感じていた。限界まで攻めようとしても、クルマがそこにとどまってくれないというか、自信を持って走ることができていない。ただ、金曜日はこうした課題を学ぶための日なので、フィーリングを改善するためにどんな変更が必要かを理解することが大事だと思っている。ハイ燃料でのロングランではかなり良いフィーリングが得られたので、なぜそう感じたのかを分析して、それを予選用の低燃料セッティングにも反映させたい。明日すべてをまとめ上げれば、十分に良い結果が出せる可能性はある。スペインでも一晩で状況を大きく変えられたので、今回も改善の余地は確実にあると信じている。」
19.ランス・ストロール(アストンマーティン)
「母国カナダに戻ってこられたのはうれしいし、またマシンに戻れてよかったと思っている。今回はセットアップにいくつか変更を加えて臨んでいたが、FP2では少しアンダーステアが出てしまって壁に触れてしまった。そのせいで、変更した内容について十分に評価することができなかったのは残念だ。だから現時点では、このサーキットでのマシンの感触を正確に把握できているとは言えない。ただ、明日に向けてもう一度仕切り直して、また全力で臨んでいきたい。」
20.シャルル・ルクレール(フェラーリ)
「FP1ではちょっとしたロックアップが大きな結果を招いてしまった。チームには本当に申し訳なく思っている。あのクラッシュのせいで、FP1の残り時間も、FP2も走ることができなかった。ただ、それ以外ではクルマの中でかなり快適に感じていたので、今日起きたことが週末全体に悪影響を与えるとは思っていない。」
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