岩佐歩夢は「角田裕毅よりF1向き」スーパーフォーミュラのエンジニアが分析

先週末の鈴鹿最終戦で岩佐歩夢は2度のポールポジションと最終レース優勝を飾り、チーム無限のドライバーとして昨年王者の坪井翔を逆転し、ドライバーズタイトルを獲得した。
2年間のSFとRBでのリザーブ業務を両立も、F1昇格の見通しは不透明
この2シーズン、岩佐歩夢はスーパーフォーミュラと並行して、レッドブルのF1系2チームでリザーブおよびシミュレーター業務を担当してきた。直近では先月のメキシコGPでレーシングブルズのFP1に登場している。
しかし、角田裕毅とリアム・ローソンの将来が不透明であるにもかかわらず、岩佐歩夢はレーシングブルズの来季シート候補としては現時点で浮上していない。
2023年にはローソンのSFタイトル争いのエンジニアも務めた小池智彦氏は、岩佐歩夢の技術的理解度はF1向きで、角田裕毅より優れた点があると評価している。
「岩佐はどんどん良くなっています」
「岩佐はどんどん良くなっています。ドライビングスキルにしてもレースに向けたアプローチにしても、昨年よりも良かったと思います」
「今シーズンは本当に安定していて、平均的なパフォーマンスはどのドライバーよりも高かったと言えます。坪井選手や(太田)格之進選手よりも良かったと感じています」
「F1で走る姿は簡単に想像できますし、角田選手より向いていると思います」
「F1で走る姿は簡単に想像できますし、角田選手よりも向いていると思います」
「角田選手のことを個人的に知っているわけではありませんが、岩佐はドライビングスキルだけでなく、クルマのセットアップ能力も非常に優れています。野尻選手と同じレベルにあります」
「だからこそ、F1グリッドにいる何人かのドライバーよりも良い走りができると思います。あとはチャンスを与えられるかどうかで、そこが一番難しいところです」

タイトル獲得後の岩佐歩夢「価値を最大限に活かしたい」
タイトル獲得後の会見で、岩佐歩夢は2026年について多くを語らず、F1昇格の可能性が限られる中で慎重な姿勢を見せた。
「現時点では分かりません」と岩佐は語った。
「このタイトルの価値を最大限に活かせるように、自分がどう進むか次第だと思います。日本一のチャンピオンという肩書をしっかり使えるように前に進みたいと思っています」
小池智彦氏「残留は本当に歓迎します」
「(無限として)岩佐選手の残留は本当に歓迎します。彼はさらに高いレベルに到達すると思います」
坪井翔「今年は岩佐の年だった」
タイトルを逃した坪井翔は、鈴鹿後の会見で岩佐を“今年ふさわしいチャンピオン”と称えた。
最終戦前、坪井は12.5ポイントのリードを持っており、岩佐に逆転を許さないためには4位以内が必要だった。
しかし、7番手スタートから8位に終わり、TOM'Sとして初の連覇は叶わなかった。
「スピードという点では、今週末はホンダ勢に勝つチャンスは全くありませんでしたし、岩佐は今年どのレースでもほとんどミスがありませんでした」と坪井は語った。
「完走したレースはすべてトップ3でした。今年は岩佐の年でした」
「2回マシントラブルがありましたので、その分のポイントがあれば最終戦前に大きくリードしていたはずです」
「そういう意味では、僕が最終戦までタイトル争いに残れたのは彼の不運のおかげでした。本来なら最終戦前に決まっていたと思います」
「もちろん悔しいですが、全力を尽くしました。岩佐は本当に素晴らしかったです」
カテゴリー: F1 / 岩佐歩夢 / スーパーフォーミュラ
