岩佐歩夢 「SFチャンピオン、日本一という肩書を活かせる進み方をしたい」
岩佐歩夢が2025年スーパーフォーミュラのシリーズチャンピオンを獲得した。レッドブルF1のリザーブドライバーとしてF1のフリー走行にも出走している岩佐は、「日本一という肩書を、しっかりと活かせるようなこの先の進み方をしていきたいと思う」と今後のキャリアについて語った。

ランキングトップの坪井翔から112.5ポイント差、そして同ポイントで並んでいた牧野任祐・太田格之進から3ポイント差のランキング4位で最終戦を迎えた岩佐歩夢。自力優勝の可能性はなく、タイトル獲得には2位以上が絶対条件という厳しい状況だった。

しかしポールポジションからスタートした岩佐歩夢は、今季2度目となるトップチェッカーを受ける力強い走りを披露。太田が3位、牧野が5位、坪井が8位に終わったことで、参戦2年目にして見事な逆転タイトルを決め、瑶子女王杯を獲得した。

「開幕前、チャンピオンを目指してスタートする段階で、過去を振り返ってみると、全9戦の時代は3勝したドライバーがチャンピオンだったことが多かったので、『今年は4勝くらいはしないとキツいよね』と話していました。前半は勝てない時間が続きましたが、SUGO(第8戦)でやっと勝てて、結果的に2勝でチャンピオンを獲れたことを考えると、フィニッシュしたレースでしっかり表彰台にいたことが大きかったと思います」と岩佐歩夢はコメント。

「ただ、逆を言えばリタイアで落としたレースが4戦あって、そこはチャンピオンを目指すうえでも全然良くなかったと感じています。昨日のクラッシュも、正直、まったくイケてなかったと思います。でもスーパーフォーミュラはレベルが高く、僅差でバチバチやっていますが、その中でも本当に僅差だったので、まだまだ自分の中ではうまくやる必要があったなと思っています」

「監督やエンジニア、スタッフの存在は本当に大きな支えでした。チーム全員が去年から同じ方向を向いて全力を尽くしてくれましたし、それがしっかり形になってきたことは自信につながりました。もちろんチームだけでなく、応援してくださっている方々がいたからこそ、この結果が獲れたのは間違いありませんので、みなさんに感謝したいです」

SFのタイトルの価値は、今の時点ではまだ自分でも分からないですね。逆に言えば、このチャンピオンの価値を今後どう活かすかは自分次第だと思っています。この“チャンピオン”という肩書、日本一という肩書を、しっかり活かせるような進み方をしていきたいと思います」

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カテゴリー: F1 / 岩佐歩夢 / スーパーフォーミュラ