角田裕毅 レッドブルF1で改善糸口「フェルスタッペンのセットアップとは分離」

ヘルムート・マルコによると、角田裕毅は前戦オーストリアGPでのパフォーマンスに改善の余地があったとして、今後はフェルスタッペンのセットアップから意図的に切り離した方向で進めるという。
「彼とエンジニア陣で話し合いを行い、マックスのセットアップからもっと切り離すことにした。それが角田のパフォーマンス回復につながると期待している」とオーストリア紙「Kleine Zeitung」に語った。
今週末のイギリスGP予選では角田裕毅は12番手につけたが、マルコは「明らかに改善が見られたし、この接戦の中では悪くない結果だ」と評価した。

マルコ博士、フェルスタッペンのポールを称賛「マックス・ファクターがすべてだった」
2025年F1イギリスGP予選でマックス・フェルスタッペンが劇的な一撃でポールポジションを獲得。レッドブルのモータースポーツアドバイザーであるヘルムート・マルコは、独「Sky Deutschland」の中継インタビューで、その裏側を語った。
「金曜の段階で、アンダーステアを解消できてバランスが整えば、我々はトップ争いができると分かっていた。ロングランの内容がそれを示していた」とマルコ。
「非常に小さな変更を少しずつ重ねながらクルマを整えていった。そして決定的な瞬間に“マックス・ファクター”が炸裂した」
今回投入されたアップデートについても「オーストリアとは違って、今回ははっきりと効果があった」とし、「こうしたマシンではセッティングが簡単ではないが、正しい方向に進めたことでこの成果につながった」と手応えを語った。
決勝レースに向けては「非常に接戦になる。タイヤの扱いと戦略がカギになるが、我々はその点でもしっかり準備できている」としつつ、日曜に雨の可能性もある点に触れ「ダウンフォースが小さめの仕様だからこそ、マックスが真価を発揮する場面になる」と述べた。
フェルスタッペンの父ヨスもチームと喜びを分かち合っており、「今夜はホーナーの自宅で全員でバーベキューをする予定だ。チームの雰囲気はとてもいい」とマルコは笑顔を見せた。
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