F1新世代チーム代表に「スポーツ優先を期待」とジョナサン・ウィートリー

ウィートリーは4月にレッドブルのレースディレクターからザウバーに移籍。かつてベネトンやルノーで同僚だったアラン・パーメインとスティーブ・ニールセンも同様に要職に就き、パーメインはレーシングブルズのチーム代表に、元F1およびFIA関係者のニールセンは9月1日付でアルピーヌのマネージングディレクターに就任する。
パーメインの昇格発表時、ウィートリーは1994年F1オーストラリアGP(アデレード)でミハエル・シューマッハの初タイトルを祝う2人の写真をInstagramに投稿し、長年の友人を祝福した。
ウィートリーは「たまたまこの写真を見つけたんだ。タイミングも完璧だった。アランの髪型も当時はずいぶん違ったし、僕の髪の色もそうだったね。アランは経験豊富なプロフェッショナルで、F1への愛情と情熱を持ち続けている。僕と多くの価値観を共有しているし、非常に良い人事だと思う。ローラン・メキース(レッドブル)についてもとても嬉しいし、スティーブ・ニールセンと再び一緒に働くのも楽しみだ」と英オートスポーツ誌にこう語った。
「F1での道のりの中で、素晴らしい人たちと出会うことができた。一度友達になると、僕は非常に長くその関係を大切にするタイプだ。だから、信頼できて、共に歩んできた仲間が周りにいるのは本当にいいことだ。多くの経験を共有しているからね」
「僕たちは皆、スポーティングディレクターのグループに所属していて、今は全員がチーム代表グループにいる。素晴らしい才能の持ち主ばかりで、お互いをよく知っている」
ウィートリーは、新世代のチーム代表たちの間にある尊敬の念がシリーズ全体に利益をもたらすと考えている。ただし、それぞれのチームの利益を守るために全力を尽くすことに変わりはないという。
「個人的な関係と職業的な関係を分ける術を知っている。共通の目標を達成するために協力してきた。スポーティンググループでは99%の確率でスポーツの利益を優先していたし、チーム代表としても同じ哲学を持つと確信している。最終的にはF1のためにベストなことをやるということだ」
「これまでもFIAの他のグループや、かつてのFOTAでも一緒だったので、何が必要かは理解している。我々はチームを代表して最善を尽くすが、スポーツ全体の利益になる決定なら最終的に同意する。そういう議論を楽しみにしている」

マクラーレンとレッドブル、メキース就任で関係改善へ
一方、パドックの別の場所では、英国GP後にレッドブルのCEO兼チーム代表に就任したローラン・メキースが、ハンガリーGPでマクラーレンのザク・ブラウンCEOと非公式に会談し、両チームの関係改善に向けて動き出した。
両チームは2024年の世界選手権争いで激しく競り合い、関係が悪化していたが、ブラウンは前任者との確執があったことから、メキースを歓迎した。
メキースはマクラーレンでの会談について次のように語った。
「コース上の競争はひとつのことだ。だが、スポーツの将来や重要な戦略的決定について立場をまとめるために話し合うのは、競争相手同士でも当然のことだ。短期的や中期的な利益を守るために意見が対立することはあるが、ザクやアンドレア(ステラ)だけでなく、トト(ヴォルフ)、フレデリック(バスール)、マッティア・ビノット、その他のみんなとも非常に良い関係を築いている」
「F1コミッションで何度も一緒に仕事をしてきたから、我々は本当にスポーツに貢献したいと考えていることを理解している。スポーツは今、とても高いレベルにあり、短期的・中期的な利益を少し抑えてでも、FIAやF1と協力して前進させるべきだ。それが我々のやろうとしていることだ。偏りは隠さないが、どう進めていくかについては建設的に取り組んでいる」
カテゴリー: F1 / ザウバーF1チーム