メルセデスF1 バルテリ・ボッタスの“カメラに映らない貢献”を高評価
メルセデスF1チームは、バルテリ・ボッタスがリザーブドライバーとして果たしている役割と、その貢献について詳細を明らかにした。

2017年から2021年にかけてルイス・ハミルトンと組み、メルセデスで通算10回のグランプリ優勝を果たしたボッタスは、昨年末にザウバーのシートを失った後、2025年シーズンにリザーブドライバーとしてブラックリーのチームに復帰した。

現在35歳のフィンランド人であるボッタスは、レース週末においてメルセデスに深く関わっており、ジョージ・ラッセルとキミ・アントネッリのバックアップを務めるだけでなく、エンジニアリング・ミーティングに参加し、シミュレーター作業を行い、さらにはチームのSNS動画にも関わっている。

ボッタスの経験はメルセデスにとって非常に貴重であり、またルーキーシーズンを戦うアントネッリにとっても助けとなっている。

「彼がメルセデスファミリーに戻ってきてくれたのは本当に素晴らしいことだ」と、メルセデスの広報責任者でありチーム代表を務めるブラッドリー・ロードは、ハンガリーGPでCrash.netを含む一部メディアに語った。

「彼が我々のために走っていたときも大切なチームの一員だったし、復帰してからは経験や洞察力、週末における鋭い視点をもたらしてくれている。それはキミにとってだけでなく、エンジニアにとってもそうであり、ドライバーの視点やさまざまな事柄に関する意見を提供してくれている」

「シミュレーターでの作業も行ってきたし、そこでの成果は非常に価値がある。旧型車テスト(TPC)でF1カーをドライブして彼自身の感覚を維持しつつ、この役割も果たしている」

「パフォーマンス面での優先事項ではないが、彼はチーム内でのコミュニケーションやパートナー・スポンサーとの仕事において、明るさとユーモアをもたらしてくれている。そしてそれは仕事の負担を分担するうえで良い役割を果たしている」

「また、ルーキードライバーにとってはF1の世界に慣れること自体が大きな変化であり、その要求に適応し乗り越えていくために、バルテリがそこにいることは重要な要素になっている」

バルテリ・ボッタス F1 メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツボッタスはメルセデスに溶け込んでいる

メルセデスはバルテリ・ボッタスのF1復帰を支持
ボッタスはF1へのフルタイム復帰を目指しており、メルセデスはその挑戦を後押ししているが、2026年も彼をチームに留めたい意向だ。

「我々は、バルテリの最優先事項が2026年のレースシートを見つけることだと分かっている。彼はそれを実現するための十分な資格を持っており、その意味でも有力候補の一人だと言える」とロードは説明した。

「もし何らかの理由でそれが実現しなかったとしても、一緒に続けていける方法を検討することには非常に前向きだ」

「だが、我々は彼の最優先事項がそれであることを分かっており、振り返ったときに我々がその目標を達成するためのプラットフォームになれたと思えることを願っている」

ボッタスは、2026年にF1に参戦予定の新チーム「キャデラック」に加入する可能性が高いとされており、元レッドブルドライバーのセルジオ・ペレスとコンビを組む可能性もある。

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カテゴリー: F1 / メルセデスF1 / バルテリ・ボッタス