角田裕毅 レッドブルF1担当エンジニアとの無線が噛み合わず苦戦

そして決勝中、担当エンジニアのリチャード・ウッドとの無線では、タイヤ状況やピットタイミングを巡って意思疎通が噛み合わない場面が目立ち、戦略面でも歯車が狂った印象が残った。レース後、角田裕毅自身もこのコミュニケーションの問題について言及している。
序盤(1〜10周)
角田はミディアムタイヤでピットレーンからスタート。天候は曇りで、遠方には雨雲も確認され、終盤の天候変化が懸念された。1周目の終わりには19位のガスリーの真後ろにつける。7周目、全車がDRSトレイン状態でオーバーテイク困難な展開となる。ヒュルケンベルグがフライングで5秒ペナルティを受け、ピットイン後に角田の15秒後方で復帰。
中盤(11〜40周)
11周目
チーム:「タイヤマネージメントはやめてプッシュして」
角田:「いや、そもそももうタイヤ残ってないんだけど」
16周目
チーム:「そろそろピットに備えて」
角田:「タイヤはまだ大丈夫」
20周目
角田:「ピット入るの?」
(返答なく周回を続ける)
21周目
チーム:「ボックス、ボックス」
フェルスタッペンを先に行かせた後、ソフトに履き替えてコース復帰。

26周目
角田:「ペースはどう?」
チーム:「…うん、まあ…」
37周目
角田:「コラピントの前に出るために今入ったほうがいい」
チーム:「OK、次の周に入ろう」
翌周ピットインし、ギリギリで前に出ることに成功。
終盤(41周〜フィニッシュ)
50周目
角田:「ヒュルケンベルグ、コース外から抜いてきたよ」
チーム:「確認中」
調査の結果、お咎めなし。
55周目
角田:「左フロントウィング、壊れてるかもしれない」
60周目
チーム:「後ろからコラピントが来てる。守れ!」
角田裕毅は応戦するも17位でフィニッシュ。無線ではその後何も語らず、マシンを降りて左フロントウィングを確認し、パドックへ去った。
レース後インタビュー
角田裕毅はマシンのダメージやペース不足に触れるとともに、レース中のやり取りについても言及。「レース中のやり取りがかみ合っていなかった部分があった。必要な情報がうまく届かなかったり、こちらの意図が伝わらなかった場面があった」と振り返った。
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