マックス・フェルスタッペン マクラーレンF1の方針支持「公平な戦いが正しい」
マックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング)は、タイトル争いの真っただ中であるマクラーレンの方針について「完全に正しい」と明言し、もし自分がチームオーダーで“2番手扱い”を強要されたら「F◯◯k off(ふざけるな)と言う」と断言した。

2025年F1カタールGPはタイトル争いの行方を大きく左右する一戦。現在、フェルスタッペンはランド・ノリスから24ポイント差、オスカー・ピアストリとは同点でこの週末を迎える。

マクラーレンは依然として「両ドライバーに数学的な可能性がある限りは完全に自由に戦わせる」と方針を維持しており、フェルスタッペンはその姿勢を全面的に支持した。

フェルスタッペン「僕なら“そんな扱い”をされたらチームに行かない」
フェルスタッペンは、ピアストリのチャンスが残る限りノリスに肩入れしないというマクラーレンの方針について、むしろ自分にとって有利と笑いながら語った。

「完璧だと思う。なぜ今になってピアストリに戦う権利を与えないなんて言う必要がある?僕だったらそんなことを言われたらチームに行かない。F◯◯k offと言うよ。

「本当に勝ちたい、本気で戦うドライバーなら、そんな扱いは受け入れないはずだ。仮に後ろの順位でも、戦う価値があるから走っている。そうでないなら“自分は2番手です”とラベルを貼るのと同じだ。それを彼(ピアストリ)が望むとは思わない」

「ピアストリとは同点だし、タイトルに向けてまだまだやるべきことはある。でも、彼ら(マクラーレン)が自由に戦えるのは正しいと思うよ。最高のバトルになることを願っている」

フェルスタッペン急追、ピアストリ失速──9月以降の逆転劇
9月のオランダGP終了時点では、フェルスタッペンはタイトル戦線から脱落したと誰もが思っていた。ピアストリはノリスに34ポイント、フェルスタッペンに104ポイントの差をつけ、優位に立っていた。

しかし、その後状況は一変する。

フェルスタッペンはこう振り返る。

「正直、当時は“もう終わった”と思っていた。でもその後マシンへの理解が深まり、アップグレードも噛み合った。他の側でもミスがあったし、僕らは多くのレースで最大限の結果をつかんだ。その積み重ねで、今ここにいる。

もちろん、前半戦がもっと良ければ…と思わなくもない。でも過去には戻れない。今は残りのレースでベストを尽くすだけだ」

マックス・フェルスタッペン レッドブル・レーシング

マクラーレンは“公平な戦い”を維持──ノリスの初タイトル阻止なるか
ランド・ノリスは依然として24ポイントリードし、初タイトルに王手をかけている。

一方でフェルスタッペンとピアストリは同点。マクラーレンがチームオーダーを封印している現状は、フェルスタッペンにとって追撃のチャンスとも言える。

果たして、3者によるタイトル争いは最終戦アブダビに持ち込まれるのか──。

今季最大のクライマックスが、カタールの夜に訪れる。

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カテゴリー: F1 / マックス・フェルスタッペン / レッドブル・レーシング / マクラーレンF1チーム