フェルスタッペンはレッドブルがF1マシンに搭載する“最高のセンサー”
マックス・フェルスタッペンはレッドブルの成功において極めて重要な存在であり、ローラン・メキースは4度のワールドチャンピオンについて、どれほど強い印象を受けたかを明かした。

今夏、レッドブルの前代表クリスチャン・ホーナーの後任として就任したメキースは、チームのエースドライバーが持つ才能の幅を、間近で知ることになった。

「最高のセンサー」と称される技術的フィードバック
メキースは、フェルスタッペンのデブリーフィングの質、パフォーマンスレベル、そして技術的理解の高さに、どれほど驚かされたかを強調した。

「我々は皆、F1であまりにも長い時間を過ごし、マックスが信じられないような偉業を成し遂げる姿を何年も見てきた。それでも、実際にパドックで彼と一緒に仕事をする機会を得ると、常に感心させられる」とメキースは語った。

このフランス人代表によれば、その理由は、フェルスタッペンがマシンの中で見せる走り以上に、マシンの外で発揮する能力にあるという。

「無線で多くのことは聞こえてくるが、すべてが聞こえるわけではない」とメキースは説明する。

「彼の技術的なコメントの質や、マシンの中での感覚の鋭さは本当に印象的だ。チーム内では冗談半分で、彼はマシンに搭載されている中で最高のセンサーだと言っていた。おそらく一番高価なセンサーでもあるが、それはまた別の話だ!」と、メキースは笑いながら続けた。

昼夜を問わず続くフェルスタッペンの没入
ローラン・メキースは、時にその強い闘争心がコース上で物議を醸すことがあったとしても、フェルスタッペンが常に全力でプロジェクトに関わっていることを高く評価している。そして、オランダ人ドライバーのモチベーションに疑問を投げかける声には、耳を貸すつもりはないと断言した。

「この男は、文字通り昼も夜もモータースポーツのために生きている。本当に昼も夜もだ。我々の誰よりも、おそらく彼はある意味でモータースポーツそのものを体現している。何か他のことをするためにミーティングを欠席することは一切ない。彼はすべてを完全に融合させている」とメキースは語る。

「レースの合間には、シミュレーションで走行を重ねている。おそらく、自分のドライビングでまだ学べること、改善できること、あるいは次のレースへの準備を常に意識しながらだ。もし週末が空けば、GT3マシンで別のレースに出場する。それは我々からすると、まったく現実離れしている、いや実際に非現実的なことだ」と続けた。

メキースは、2025年シーズン中盤にチームが苦しい時期を迎えた際、フェルスタッペンの関与の深さが特に印象的だったとも明かしている。とりわけ、レッドブルを立て直そうとする彼の強い意欲が際立っていたという。

「彼は外からプロジェクトを評価するのではなく、完全にその中に入り込んで取り組む。全員が同じ方向を向いて進んでいるか、そして彼がコミュニケーションを通じて何を伝えようとしているのかを、我々全員が理解できるようにするための正しい鍵を探そうとしているんだ」とメキースは締めくくった。

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カテゴリー: F1 / マックス・フェルスタッペン / レッドブル・レーシング