マクラーレン、オスカー・ピアストリの古巣アルピーヌF1を痛烈に揶揄
マクラーレンのCEOであるザク・ブラウンは、オスカー・ピアストリの元F1雇用主であるアルピーヌに対して、容赦ないジョークを放った。

ドライバーズ選手権とコンストラクターズ選手権のダブルタイトルを獲得したシーズン終了後、マクラーレンのエンド・オブ・シーズン・パーティーに出席したブラウンは、アルピーヌ、そして元マクラーレンドライバーのストフェル・バンドーンをネタにした辛辣な発言で場を沸かせた。

ブラウンはまず、2023年シーズンに向けてピアストリを獲得する過程で、マクラーレンと法的な争いに発展したアルピーヌを揶揄した。この件はF1契約承認委員会(CRB)に持ち込まれ、当時F2王者だったピアストリにはマクラーレンとの有効な契約があるとの裁定が下されている。これにより、ピアストリはウォーキングを本拠とするチームでF1デビューを果たすことになった。

「我々は君たち2人に大きなリスクを取った。ほかにもっと良い選択肢があったなんて言うなよ」とブラウンは語った。

「君には、クソみたいなアルピーヌがあっただけだ」とブラウンはピアストリを指さして言い放ち、続けてランド・ノリスの方を向き、「そして君は、ストフェル・バンドーンより速くなければならなかった」と付け加えた。

この後者のジョークは、ノリスが2019年シーズンに不振だったバンドーンに代わってマクラーレンに昇格したことを指している。

バンドーンは、競争力に欠けていた当時のマクラーレンでわずか12ポイントしか獲得できなかった一方、チームメイトだったフェルナンド・アロンソは50ポイントを記録していた。マクラーレンはその年のコンストラクターズ選手権で6位に終わっている。

バンドーンはその後、フォーミュラEに転向し、2022年にはメルセデスで電動シリーズのチャンピオンに輝いた。

マクラーレンにとって2025年シーズンは祝賀ムードに包まれる年となった。チームはコンストラクターズタイトルの防衛に成功し、ノリスは自身初のドライバーズタイトルを獲得した。

ブラウンがアルピーヌを揶揄したのは、これが初めてではない。

2022年、ピアストリの契約問題を巡って当時アルピーヌのチーム代表だったオトマー・サフナウアーが公に発言したことについて、ブラウンは「少し滑稽に見えた」と語っている。

「CRBの裁定が出る前、彼らは自分たちが何を知らないのかを分かっていなかった。我々は意図的に口を閉ざしていた」とブラウンは当時を振り返った。

「今では裁定が出て、いくつかの詳細も明らかになり、何が起きていたのかは明白だ。だから我々はノイズが多いことは分かっていたが、いずれ真実が明らかになると分かっていたので、逐一コメントするのではなく、やり過ごすことを選んだ」

「当時、ファンから直接届いたメッセージの数々を含め、騒ぎを無視していたわけではない。しかし今では、CRBの裁定が出て、すべてが非常に明確になっていることに我々は満足している」

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カテゴリー: F1 / マクラーレンF1チーム / アルピーヌF1チーム / オスカー・ピアストリ