マックス・フェルスタッペン 2026年F1シーズンに“カーナンバー3”使用を示唆
マックス・フェルスタッペンは、エストリルで行われたGT3テストの最中、通常の33番ではなく「3番」を付けてコースインする場面が確認された。この走行は、2026年F1シーズンから新たなレースナンバーとして「3」を使用する可能性を強く示唆するものとなった。

この件は、FIAが12月20日に発表予定の2026年F1エントリーリストで正式に確認される見込みだ。関係者によれば、ダニエル・リカルドが最後のF1出走から24か月を待たずに、番号3を手放すことに同意したとされている。

これにより、フェルスタッペンはF1デビュー当初から希望していた番号を、2026年から使用できる道が開かれた。

GT3テストが示すフェルスタッペンの現在地
この「3番」での走行が行われたのは、2025年F1最終戦アブダビGPから1週間あまり後に実施された、ポルトガル・エストリルでのGT3テストだった。フェルスタッペンはこの場で、2 Seas Motorsportが用意したメルセデスAMG GT3を初めてドライブしている。

2 Seas Motorsportは、すでにVerstappen.com RacingのGTプログラムを運営しており、メルセデスAMGと密接な関係を築いているチームだ。このテストは、Verstappen.com RacingがGTワールドチャレンジ・ヨーロッパにおいて、フェラーリ陣営からメルセデスAMGへスイッチする可能性を示すものとして、パドックの注目を集めた。

フェラーリとの比較走行とプロ昇格の憶測
テストでは、レッドブルカラーをまとった2台のメルセデスAMG GT3が、33番と333番のゼッケンで走行する姿も目撃されている。一方でフェルスタッペンは、今季ニュルブルクリンク耐久シリーズで勝利を挙げたフェラーリ296 GT3にも乗り込み、比較走行を行っていた。

さらに、メルセデスAMGのファクトリードライバーであるジュール・グーノンがテストをサポートしていたこともあり、Verstappen.com RacingがGTワールドチャレンジ・ヨーロッパのプロクラスへステップアップし、メーカーとしても関与を強めるのではないかという憶測が広がっている。

2026年F1と耐久レースの狭間で
フェルスタッペンは以前から、ニュルブルクリンク24時間レースへの参戦を大きな目標として挙げてきた。ただし、その実現時期については慎重な姿勢を崩しておらず、現在は2026年F1の新レギュレーションへの対応を最優先にしている状況だ。

GT3テストで見せた「3番」での走行は、F1と耐久レースという二つの舞台を見据えながらも、まずは2026年F1に向けて新たな章へ踏み出そうとするフェルスタッペンの姿勢を象徴するワンシーンとなった。

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カテゴリー: F1 / マックス・フェルスタッペン / レッドブル・レーシング