マックス・フェルスタッペン「F1タイトルより1戦1戦に集中」

モナコGPで苦戦を強いられた週末を終えた後、レッドブルF1のエースは語った。「1戦1戦集中して走るだけ」。ポイント差やチャンピオンシップの行方に意識を向ける様子はなかった。
モンテカルロでの4位という結果に終わったフェルスタッペンだが、決して落胆はしていない。ランキング首位のオスカー・ピアストリがリードを25ポイントに広げるなか、3位につけるフェルスタッペンは、依然として冷静で揺るがない姿勢を見せている。
モナコでの苦戦
「正直言って、チャンピオンシップのことはあまり考えていない。ただ1戦1戦集中したいだけ」とフェルスタッペンは語り、まるでレース中の無線のようにタイトル争いの話題を払いのけた。
レッドブルは低速コーナーに苦戦し、フェルスタッペンも週末を通して守勢に立たされた。
予選ではマクラーレン勢とフェラーリ勢の後塵を拝し、決勝では戦略で逆転を狙った。第77周まで引っ張るギャンブルに打って出たが、終盤に波乱は訪れず、長いスティントも奏功せずに4位で終えた。
「もちろん、サーキットによって競争力がある場合もあれば、苦戦するところもある。今回は明らかに苦しんだ」とフェルスタッペンは説明した。
「でも正直、今の世代のマシンになってからは、毎年モナコでは苦戦してきた。2023年だけはペースが圧倒的だったから勝てたけど、それ以外の年はずっと難しかった」

目線はトロフィーより“次の1周”
表彰台を逃すことはフェルスタッペンにとって満足できる結果ではないが、レッドブルが持てる力を尽くしたことは認めている。
「この週末のペースを考えれば、良い仕事ができたと思う」とコメント。
「でももちろん、チームとしてはP4に満足するわけにはいかない。ただ、マシンの限界が分かっている以上、それも受け入れないといけない」
次戦はスペインGP。高速コーナーが中心のカタロニア・サーキットは、レッドブルF1にとってはより適した舞台となるはずだ。
フェルスタッペンは、過去を引きずることも、先を見すぎることもせず、いまこの瞬間のレースに集中している。
「日曜ごとに走るだけ」――それが今の彼のモチベーションだ。
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