アイザック・ハジャー F1ベルギーGP予選「もっとやれた気がして悔しい」
アイザック・ハジャーがF1ベルギーGPのスプリントで見せたパフォーマンスは、確かな進化と同時に、トップ5目前で逃したチャンスへの悔しさを物語っていた。

午前のスプリントでは、スタート前にガスリーがリタイアしたことにより8番手へ繰り上がり。その後はハースのオリバー・ベアマンに終始迫りながらも、追い抜くまでには至らなかった。それでも1ポイントを獲得し、チームに貴重な結果をもたらした。

そして迎えた予選では、今季自身初となるQ3進出を果たし、1分41秒310のタイムで8番手を獲得。

「スプリントは良い内容だったし、すごく良いペースがあった。予選でも序盤からリズムに乗れたけど、P8より上を狙えたはず。スタートはとても良かったし、アレックス(アルボン)はほんの0.1秒前。もっとやれた気がして悔しい部分もある」と語り、実力を発揮できた手応えと、わずかに届かなかった上位への悔しさをにじませた。

アイザック・ハジャー(ビザ・キャッシュアップ・RB・フォーミュラワン・チーム) ベルギーGP F1

チームの車両性能部門責任者ギヨーム・デゾトゥーも、この日を「非常に良い1日だった」と評価。「スプリントは全員が同じタイヤという条件でオーバーテイクが難しかったが、アイザックがポイントを取ってくれたのは素晴らしい。予選では両ドライバーがQ3に進出し、明日の決勝に向けて非常に良いポジションを手に入れた」とコメントした。

また、ハジャーの予選ラップについても「中盤セクターで非常に安定していて、ドライバーに自信を与えるクルマに仕上がっていた。雨の可能性もあるが、我々にはチャンスがある」と手応えを語った。

開幕当初はF1のリズムに苦しむ場面もあったルーキーのハジャーだが、ここ数戦で着実な前進を遂げており、今回のスパでその努力が数字に現れた。日曜の決勝では、さらなるポイント獲得を狙う。彼の安定感と冷静さが発揮されれば、中団トップ争いのダークホースとして大きな存在感を放つはずだ。

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カテゴリー: F1 / アイザック・ハジャー / F1ベルギーGP / ビザ・キャッシュアップRB