ジョージ・ラッセル F1ベルギーGP予選「メルセデスは中団に逆戻り」

ラッセルはスパ・フランコルシャンの予選で6番手グリッドを獲得したものの、マクラーレン、レッドブル、フェラーリの3強には太刀打ちできず、最終的にはウィリアムズのアレックス・アルボンにも先行を許した。一方、チームメイトのアンドレア・キミ・アントネッリはQ1敗退と苦戦し、同日昼に行われたスプリントでもラッセルは12位に沈んでいる。
「自分のラップ自体はかなり良かったと思う」とラッセルは英Motorsport Weekなどに語った。
「でも、明らかに今週末の我々はチームとしてペースがない。昨日(スプリント予選)を除けば、これは今季最悪の予選結果だ。キミも同じ状況で、何が起きているのか理解する必要がある」
ラッセルは今季前半、カナダGPでの優勝を含む4回の表彰台を獲得するなど好調だったが、「直近6戦では1回しか表彰台に立てておらず、明らかに我々はミッドフィールド(中団)に後退している」と危機感を募らせた。

雨が展開を変えるか?ラッセルは天候に活路を期待
ベルギーGPは日曜に雨の可能性が高く、ラッセルは天候が荒れることで上位進出のチャンスが広がると見ている。
「スプリントと同じように、ドライの第1スティントではオーバーテイクは難しいと思う」と彼は語る。
「ただ、ピットストップ後が鍵になる。ドライならハードタイヤが果たして機能するのか誰にも分からないし、それによって2ストップになるか、1ストップを試すか、戦略が割れる可能性がある」
「でも雨になる見込みだし、ウェットレースは往々にして混乱が起きるからね……」
シーズン中盤に入り、ライバルチームがアップグレードで一歩先に進むなか、メルセデスは戦闘力の後退に直面している。ラッセルはその中でもスパでの雨に賭け、逆転の糸口を探っている。
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