フェルスタッペン レッドブルF1のホーナー解任への関与否定「僕はドライバー」

今月初め、18カ月に及ぶ混乱と成績低下を受け、ホーナーはレッドブルを去ることになった。チーム内では、フェルスタッペン陣営によるホーナーのリーダーシップに対する不満も、その要因のひとつと報じられているが、同選手はベルギーGPを前に沈黙を破った。
「最終的に、経営陣と株主が変化を求めたということだ」とフェルスタッペンは語った。「彼らがチームを運営していて、僕はドライバー。だから何を決めるにしても、それは完全に彼らの権限だよ」
「これまでの20年を振り返ると、素晴らしい時代だったと思うし、多くの好成績を収めてきた。もちろん、うまくいかない年もあるけど、過去1年半は、僕らの望んだようには進まなかった。たぶん、それで舵を切り直すことにしたんだと思う」
新体制のもとでチームを前進させることに期待を寄せているとしたうえで、フェルスタッペンは新チーム代表ローラン・メキースとも既に何度か会っていると明かした。
「ここ数週間は彼にとっても大変だったと思う。でも、僕としてもチームとして前に進むことが大切だし、それが今、僕らがやるべきことだと思ってる」
「クリスチャンとの関係は変わらない」
ホーナーの退任についてフェルスタッペンは、レッドブルとの長年の関係が変わることはないとし、個人的なつながりは今後も続くと語った。
「振り返っても、速くはならないよ。でも20年という年月を、特に僕は10年、11年レッドブルに関わってきた。それは常に記憶に残るし、クリスチャンとの関係だって変わらない」
「確かに今はサーキットにはいないけど、それでも僕にとっては第2の家族みたいなものだからね」
また、父ヨス・フェルスタッペンとホーナーの間に過去18カ月間で緊張関係があったとされる件について問われると、次のように述べた。
「意見の違いがあるのは自然なことだと思う。全員が常に同意するなんて、それこそ問題だよ。むしろ意見の違いが必要なんだ」
「今は異なる方向性でやっていくことになった。それにワクワクしてるよ」
フェルスタッペンによれば、ホーナー解任の報せは発表の約半日前に知らされたとのこと。伝えたのはチームの株主だったという。
「株主とは良好な関係を築いてるから、そういう連絡が来るのは当然だと思うし、発表前にチームの何人かには伝えるのが普通だよね」

決断は「驚きではない」も、是非は時間が証明する
フェルスタッペンはこの決定に「驚きはなかった」とし、F1の世界ではこうしたことが起こるのは特別なことではないと受け止めている。
「この世界では、そういうことが起こる可能性は常にある。だから聞いたときも“ああ、そうか”って感じだった。もちろん電話で『決めた』って言われて終わりじゃなく、ちゃんと話し合いはあったよ」
「その内容はここで話すつもりはないけど、彼らがそうしたいなら、僕はドライバーとして従うだけさ」
なお、ホーナー解任が正しい決断だったかどうかについては「時間が教えてくれる」とし、彼とはすでに話をしたと付け加えた。
「彼らの考えや今後の計画について、僕なりに意見は伝えた。でもそれは自分の中にとどめておくよ。もし彼らがもっと話したければ、それは彼らが話すことだし、君たちもそれを聞くことになると思う」
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