フェルスタッペン F1ベルギーGP スプリント予選「ギャップは驚きではない」

レッドブルは今大会、ドラッグを抑えたローダウンフォース仕様を投入し、ストレートスピードで優位に立つセッティングを選択。スパの第1セクターではその効果が顕著に表れ、フェルスタッペンは終始トップ争いに加わった。
最終的には1分40秒987のタイムでオスカー・ピアストリに次ぐ2番手。3番手のランド・ノリスを上回り、2台のマクラーレンを分断する形となった。
マックス・フェルスタッペンはスプリント予選後、次のように語っている。
「スプリント予選でマクラーレンの2台の間に入って2番手というのは、僕たちにとって本当に良い結果だったと思う。クルマのパフォーマンスは最大限引き出せたし、走っていて楽しかった」
「ラップ自体は良かったし、ギャップが大きかったのも驚きではないよ。フリー走行1回目からずっと差は大きかったし、そこは分かっていたことだ。だからこそ、今はとにかく自分たちに集中して、クルマのバランスを改善して、もっと速く走れるようにしていかないといけない」
「アップグレードの影響については、スプリント週末だと判断が難しいね。走行時間が限られているし、明確にどれだけ効果が出ているのかを把握するのは簡単じゃない。でも、僕たちは常に改善を続けているし、パフォーマンスを見つけようと努力している。他のチームも同じことをしているし、そういう世界なんだ」

テクニカルディレクターも手応えを評価「ポールとの差が前向き」
レッドブルのテクニカルディレクター、ピエール・ワシェもフェルスタッペンの2番手という結果に対して前向きな見解を示している。
「マックスがポールポジションと比較してどれくらいの差だったかという点が印象的だった。彼のラップは良かったし、パッケージは期待通りに機能している。われわれ自身の側に集中すれば、まだレースの中でパフォーマンスを引き出せる部分はあるはずだ」
「FP1後にはリヤウイングを変更した。これは現在のグリップレベルに合わせてセットアップを補完するための調整だった。あとは日曜の決勝で、その効果がどう現れるかを見極める必要がある」
ストレートスピードで優位、スプリントのスタートがカギ
RB21の新仕様は、フロントウイングやサイドポッドインレット、エンジンカバーに加え、冷却系やリヤサスペンションにも改良が加えられた“5点パッケージ”。今週末は特に空力抵抗の少ないセッティングが選ばれ、ストレート区間の多いスパではその利点が最大限活かされている。
スプリントでは1周目の1コーナーとケメル・ストレートでの加速勝負が明暗を分けると見られており、2番グリッドからスタートするフェルスタッペンにとっては、スリップストリームに入ることが勝利への鍵となる。
決勝レースに向けた仕上がりを見極めるうえでも、今回のスプリントは重要なデータ収集の場となる。RB21のアップグレードが真価を発揮するのは、日曜か、それともさらに次戦か──注目が集まる。
カテゴリー: F1 / マックス・フェルスタッペン / レッドブル・レーシング / F1ベルギーGP