角田裕毅 F1ベルギーGPの予選は「非常にポジティブな前進」とメキース代表

スプリントでは11位にとどまった角田裕毅だが、予選直前に投入されたアップグレードされたフロアを武器に、レッドブル昇格後初のQ3進出を達成。代表自ら「チーム加入後ベストの結果」と語る充実の一日となった。
「裕毅にとって非常にポジティブな前進だった。この週末を通じてとても良い成長を見せており、予選でのベストリザルトは彼にとって大きな自信になるはずだ」とメキースは語った。
「予選直前に彼のマシンにアップグレードされたフロアを投入した。我々はマックスと同じ仕様の最新フロアを彼に与えたが、フロントウイングは異なるものだ。クルー全体が時間的に厳しい中でマシンを仕上げてくれたことに本当に感謝している。これこそがチームの努力の成果であり、裕毅のパフォーマンスはその成果を明確に示してくれた」
角田自身も「Q3に戻ってこられて嬉しい。アップグレードでクルマがより安定していて、限界に近いドライビングができた」と述べており、「今はただ、レースでしっかりポイントを持ち帰ることだけを考えている」と意欲を見せている。マシンの仕様は“ハイブリッド”セットアップで、天候がどう転んでも対応可能だが、「個人的にはドライを希望している」とも語った。

一方、マックス・フェルスタッペンはスプリントで勝利を挙げるも、予選ではグリップ不足により4番手にとどまった。メキースはこれについても言及し、「予選はスムーズなセッションだったが完璧とは言えなかった。マックスにとってはマシンからすべてを引き出すのが難しく、我々チームとしてもその点は検証する必要がある」と述べた。
「マクラーレンとの差はおそらく現状を正確に反映しており、悔しい気持ちはある。我々はP4とP7から明日の決勝に臨む。すべてはこれからだ。天候は不安定になる可能性があり、我々はそれを見越してセッティングを選択している。雨が降ればチャンスは増えるだろうし、仮にドライでも、戦い方とタイヤマネジメント次第で結果を得られるはずだ」
角田裕毅とフェルスタッペン、それぞれ異なる視点から前向きな手応えを得たレッドブル。変わりやすい天候が予想されるスパで、どこまで上位に食い込めるかに注目が集まる。
カテゴリー: F1 / 角田裕毅 / レッドブル・レーシング / F1ベルギーGP