F1 トロロッソ ホンダF1 ロシアGP
トロロッソのチーフエンジニアを務めるジョナサン・エドルズが、ホンダの“スペック3”F1エンジンを含めた新しいパワーユニットを走らせたF1ロシアGP初日のフリー走行の作業を振り返った。

トロロッソ・ホンダは、F1ロシアGPにパフォーマンスと信頼性の両面の向上のために改善を施したパワーユニットを投入。規定数を超えるパワーユニットの使用によりペナルティーは科されるが、次戦鈴鹿での日本GP、そしてシリーズ後半戦を見据えた新パワーユニット投入になる。

ピエール・ガスリーとブレンドン・ハートレーは、グリッド降格ペナルティを想定し、レースでのロングランを重視したプログラムを実施。ホンダの新しいいパワーユニットに大きな問題は発生せず、ガスリーは8番手タイム、ハートレーは16番手タイムで初日のセッションを終えている。

ジョナサン・エドルズは、ホンダの新しいパワーユニットは“すべてにおいてポジティブに見える”とし、レースウイークでの残りの走行での結果に期待していると述べた。

「両マシンでのパワーユニット交換によりこのレースではグリッド降格のペナルティーを受けることがわかっていたので、それに沿った戦略を立ててきた。グリッド後方から決勝をスタートするので、このレースウイークは予選というよりレースでのロングランを重視しながら行うことにしている」

「新しいパワーユニットでの最初のサーキットでの走行になるので、いいパフォーマンスを引き出すために多くのセッティングの最適化が必要だったが、FP2を終え振り返ってみると、課題をこなし上手くまとめられたように思う。パワーユニットはすべてにおいてポジティブに見えるし、ホンダにはとても感謝している!」

「FP1ではいくつかの空力とリアタイヤのテストを行い、サーキットとダイナモでの相関性を向上するためのデータを収集した。このテストも問題なく行うことができ、結果にも手応えを感じている。ただ、コース上は埃っぽくなりはじめグリップ力も低かったために、FP1ではセッション終了までに完ぺきなマシンのバランスを引き出すことができなかった」

「FP1とFP2の間にトラックエンジニアとオペレーションエンジニアが協力して、マシンのバランスとグリップの問題を解決するために懸命にセットアップの変更を行ってくれた。一つの解決策として、FP1で問題を発見したブレンドンのマシンのフロアを交換することにしたが、FP2の結果を見ると上手く作用してくれたようだった」

「ペナルティーとこの大会用に選んだタイヤの種類により、FP2では2セットのハイパーソフトをショートラン用として使うことができた。マシンは予選用のセットアップはされていなかったが、それでも悪くないパフォーマンスが見られた。ロングランを見据えた走行をタイヤの種類別に2台それぞれに分けて行い、ソフトタイヤでのブレンドンの走行には強い手応えを感じた。一方、ウルトラソフトはまだ改善するべき点が多いように思う」

「総合的には今日の走行ではいいポジションとして結果を出すことができたので、このレースウイークでの残りの走行での結果に期待したいと思う」

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カテゴリー: F1 / トロロッソ / F1ロシアGP