ハースF1元代表ギュンター・シュタイナー MotoGPテック3チームを買収?
ハースF1の元チーム代表のギュンター・シュタイナーが、MotoGPのテック3チームの運営権を取得する見通しとなった。複数の有力筋が報じたところによれば、アメリカ拠点の投資グループ「Apex」の資金提供を受け、シュタイナーがチーム運営の陣頭指揮を執る構想だという。

この買収案件は2,000万ユーロ(約31億円)以上の規模に達するとみられ、現在は最終調整段階に入っている模様。シュタイナーは、2027年に予定されているMotoGPの次期レギュレーション変更を見据え、それに先立ってチーム運営に乗り出すとされる。

Apexはランド・ノリスをはじめとする複数のプロアスリートの資産運用を手がけるファンドであり、今回の動きの資金的後ろ盾とされている。

テック3創設者のエルベ・ポンシャラルは今年初め、「株主やパートナーとしての参画もありうるし、チーム全体を買収するという形になる可能性もある」と語り、複数の提案を受けていることを示唆していた。

ギュンター・シュタイナー F1 MotoGP元ハースF1チーム代表ギュンター・シュタイナー、MotoGP参入間近

スペイン紙『AS』などによると、このディールは段階的な移行を想定しており、本拠地やスタッフ、ライダー体制には当面変更が加えられない見通しだ。エネア・バスティアニーニとマーベリック・ビニャーレスの両名は、いずれも2026年まで契約が残っている。

ポンシャラルはシュタイナーについて、「率直で非常に協力しやすい人物」と評価しており、「彼の提案は真剣で信頼に足るもの」と語っていた。

F1界から退いた後もシュタイナーは、テレビ解説などを通じて存在感を保ち続けており、今回のMotoGP参入が実現すれば、Liberty Mediaによるシリーズ買収後、最初の大きな組織的変化の一つとなる可能性がある。

現時点で正式な発表はないものの、シュタイナーは今後のMotoGP数戦に姿を見せる予定で、水面下での体制移行が進んでいるとみられている。

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カテゴリー: F1 / MotoGP / ハースF1チーム