トロロッソ・ホンダ:F1スペインGP 予選レポート
トロロッソ・ホンダは、F1スペインGPの予選でピエール・ガスリーが12番手、ブレンドン・ハートレーはFP3でのクラシュでマシンを大破させたことで予選に出走することができなかった。
第5戦スペインGP2日目は、FP3と予選が行われた。朝方に晴れ間も見えた空模様は、走行が始まる頃には厚い雲が空を覆い、気温も上がらないコンディションとなった。
正午に始まったFP3では、トロロッソ・ホンダのピエール・ガスリー、ブレンドン・ハートレーともにスーパーソフトタイヤでのアタックから開始。まずハートレーが3回アタックを行い、1分20秒073をマーク。続いてガスリーも3回アタックを行い1分19秒830のベストタイムで、その時点でのベスト10内につけた。セッション後半にも予選を想定したアタックを行い、ガスリーが1分18秒886とタイムアップ。ハートレーも1分19秒428と自己ベストを更新し、再度アタックを開始する。しかし、ターン9でスピンしてバリアに激突。マシンは大破し、セッションは赤旗が提示されたことによって終了となり、このセッションを、ガスリーは10番手、ハートレーは17番手で終えた。
午後3時、気温18℃、路面温度27℃というコンディションで予選が開始された。プラクティスでクラッシュを喫したブレンドン・ハートレーは、大破したマシンの修復が間に合わず、予選に出走することはできなかった。パワーユニットは大きなダメージを受けており、決勝に向けて交換作業を行う。
Q1で、ピエール・ガスリーは2回のアタックを行い、ラストアタックで1分18秒550をマークし、11番手でQ2に進出。Q2では、1回目のアタックに中古のスーパーソフトタイヤで出て1分19秒306とタイムは伸びなかったが、2回目には新品のスーパーソフトタイヤで最後のアタックへ。セッション終了ギリギリのアタックは1分18秒463とこれまでのベストタイムをマークし、12番手。Q3に進出することはでなかったが、6列目からのスターティンググリッドを得ている。予選に出走できなかったハートレーは最後尾から決勝レースに臨む。
スペインGPの決勝レースは、13日(日)の午後10時10分(午後3時10分)にスタートする。
ピエール・ガスリー (12番手)
「Q2進出を果たし、12番手で予選を終えられたことに満足しています。中国とバクーでの2戦に比べてパフォーマンスが戻ってきていることが重要で、明るい兆しだと思います。大規模なアップデートを投入しているチームもあるので、今週末は少し厳しい戦いを覚悟していましたが、僕らにとっては自分たちのパッケージを理解することが最重要であり、その答えがいくつか見つかったと感じています。現状のパフォーマンスを分析する必要はありますが、全体的にはかなりよくなっています。FP1とFP3では10番手につけられましたし、予選のペースも悪くないので、中断争いへ戻っていけると思います。明日のレースは長くなりますし、タイヤ選択と戦略が重要です。今日の予選結果だとスタートタイヤのコンパウンドを選べるので、僕らにとってはいいポジションです」
ブレンドン・ハートレー
「クラッシュの衝撃はかなり激しかったです。通常通りターン9入口の縁石に乗ろうとしたところ、ほんの1~2㎝行き過ぎ、芝生部分にタイヤを落としてしまったことでスピンを喫しました。最後のアタックはできませんでしたが、マシンの感触はよかったので、あのラップタイムは真のペースではありません。明日に向けてポジティブでいるように努めようと思います。今日はしっかりと睡眠を取り、明日は切り替えて臨みます。昨年トロロッソは後方からスタートしてポイントを獲得したので、それを目標にしなければなりません」
ジェームス・キー (トロロッソ テクニカルディレクター)
「今日は不運な出来事が続きました。ブレンドンはFP3で大きなアクシデントを起こし、マシンのダメージがかなりひどかったので予選までに修復が間に合いませんでした。このようなときは、時間をかけて詳細にわたってチェックし、負荷のかかるパーツに問題がないことを確認しなければなりません。何よりも大切なのはドライバーが無事だったことで、ブレンドンは明日のレースに向けて回復できるでしょう。金曜日の走行では調子の良し悪しがばらつきましたが、マシンバランスが安定していませんでした。しかし、昨夜見出したバランスを向上させる方向性を、ピエールがFP3で固めてくれました。彼はその感触に満足し、昨日よりも自信を持ってプッシュすることができていました。予選は他のチームと差のない戦いになるとにらんでいました。ハースは少し優位にいるように見えましたが、ほかは予測ができず、Q3進出のチャンスもあると考えていました。やはり僅差での戦いになったものの、残念ながらピエールは最後のアタックで少しアンダーステア傾向になり、第2セクターでコンマ数秒をロスしたことでトップ10に届きませんでした。Q3は可能でしたが不満を言ってはいられません。トップ10のすぐ後ろにつけ、スタートタイヤも選べるので、明日はポイント獲得を目指して戦えるはずです」
田辺豊治 (ホンダF1 テクニカルディレクター)
「今日は、ハートレー選手がFP3でのアクシデントにより予選を走れなかったことは残念でしたが、激しいクラッシュにもかかわらず、彼が無事で明日のレースにも出場できることは幸いでした。彼のPUについては、ダメージが激しいこともあり、レースに向けて交換します。ガスリー選手についてはうまく予選のセッションをまとめてくれました。明日は12番手スタートからいいレースができることを期待しています」
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・F1スペインGP 予選:ルイス・ハミルトンがポールポジション
カテゴリー: F1 / トロロッソ / ホンダF1 / F1スペインGP
第5戦スペインGP2日目は、FP3と予選が行われた。朝方に晴れ間も見えた空模様は、走行が始まる頃には厚い雲が空を覆い、気温も上がらないコンディションとなった。
正午に始まったFP3では、トロロッソ・ホンダのピエール・ガスリー、ブレンドン・ハートレーともにスーパーソフトタイヤでのアタックから開始。まずハートレーが3回アタックを行い、1分20秒073をマーク。続いてガスリーも3回アタックを行い1分19秒830のベストタイムで、その時点でのベスト10内につけた。セッション後半にも予選を想定したアタックを行い、ガスリーが1分18秒886とタイムアップ。ハートレーも1分19秒428と自己ベストを更新し、再度アタックを開始する。しかし、ターン9でスピンしてバリアに激突。マシンは大破し、セッションは赤旗が提示されたことによって終了となり、このセッションを、ガスリーは10番手、ハートレーは17番手で終えた。
午後3時、気温18℃、路面温度27℃というコンディションで予選が開始された。プラクティスでクラッシュを喫したブレンドン・ハートレーは、大破したマシンの修復が間に合わず、予選に出走することはできなかった。パワーユニットは大きなダメージを受けており、決勝に向けて交換作業を行う。
Q1で、ピエール・ガスリーは2回のアタックを行い、ラストアタックで1分18秒550をマークし、11番手でQ2に進出。Q2では、1回目のアタックに中古のスーパーソフトタイヤで出て1分19秒306とタイムは伸びなかったが、2回目には新品のスーパーソフトタイヤで最後のアタックへ。セッション終了ギリギリのアタックは1分18秒463とこれまでのベストタイムをマークし、12番手。Q3に進出することはでなかったが、6列目からのスターティンググリッドを得ている。予選に出走できなかったハートレーは最後尾から決勝レースに臨む。
スペインGPの決勝レースは、13日(日)の午後10時10分(午後3時10分)にスタートする。
ピエール・ガスリー (12番手)
「Q2進出を果たし、12番手で予選を終えられたことに満足しています。中国とバクーでの2戦に比べてパフォーマンスが戻ってきていることが重要で、明るい兆しだと思います。大規模なアップデートを投入しているチームもあるので、今週末は少し厳しい戦いを覚悟していましたが、僕らにとっては自分たちのパッケージを理解することが最重要であり、その答えがいくつか見つかったと感じています。現状のパフォーマンスを分析する必要はありますが、全体的にはかなりよくなっています。FP1とFP3では10番手につけられましたし、予選のペースも悪くないので、中断争いへ戻っていけると思います。明日のレースは長くなりますし、タイヤ選択と戦略が重要です。今日の予選結果だとスタートタイヤのコンパウンドを選べるので、僕らにとってはいいポジションです」
ブレンドン・ハートレー
「クラッシュの衝撃はかなり激しかったです。通常通りターン9入口の縁石に乗ろうとしたところ、ほんの1~2㎝行き過ぎ、芝生部分にタイヤを落としてしまったことでスピンを喫しました。最後のアタックはできませんでしたが、マシンの感触はよかったので、あのラップタイムは真のペースではありません。明日に向けてポジティブでいるように努めようと思います。今日はしっかりと睡眠を取り、明日は切り替えて臨みます。昨年トロロッソは後方からスタートしてポイントを獲得したので、それを目標にしなければなりません」
ジェームス・キー (トロロッソ テクニカルディレクター)
「今日は不運な出来事が続きました。ブレンドンはFP3で大きなアクシデントを起こし、マシンのダメージがかなりひどかったので予選までに修復が間に合いませんでした。このようなときは、時間をかけて詳細にわたってチェックし、負荷のかかるパーツに問題がないことを確認しなければなりません。何よりも大切なのはドライバーが無事だったことで、ブレンドンは明日のレースに向けて回復できるでしょう。金曜日の走行では調子の良し悪しがばらつきましたが、マシンバランスが安定していませんでした。しかし、昨夜見出したバランスを向上させる方向性を、ピエールがFP3で固めてくれました。彼はその感触に満足し、昨日よりも自信を持ってプッシュすることができていました。予選は他のチームと差のない戦いになるとにらんでいました。ハースは少し優位にいるように見えましたが、ほかは予測ができず、Q3進出のチャンスもあると考えていました。やはり僅差での戦いになったものの、残念ながらピエールは最後のアタックで少しアンダーステア傾向になり、第2セクターでコンマ数秒をロスしたことでトップ10に届きませんでした。Q3は可能でしたが不満を言ってはいられません。トップ10のすぐ後ろにつけ、スタートタイヤも選べるので、明日はポイント獲得を目指して戦えるはずです」
田辺豊治 (ホンダF1 テクニカルディレクター)
「今日は、ハートレー選手がFP3でのアクシデントにより予選を走れなかったことは残念でしたが、激しいクラッシュにもかかわらず、彼が無事で明日のレースにも出場できることは幸いでした。彼のPUについては、ダメージが激しいこともあり、レースに向けて交換します。ガスリー選手についてはうまく予選のセッションをまとめてくれました。明日は12番手スタートからいいレースができることを期待しています」
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