ザウバー F1
ザウバーのドライバーを務めるマーカス・エリクソンとパスカル・ウェーレインは、チーム代表モニシャ・カルテンボーンの突然の辞任に驚いていると認めつつも、微妙に異なる反応をみせた。

ザウバーは21日(水)、長年チーム代表を務めてきたモニシャ・カルテンボーンが“会社の将来に対する見解の相違”により、チームを離脱したことを発表。

また、別の声明では、モニシャ・カルテンボーンが、パスカル・ウェーレインよりもマーカス・エリクソンを優遇するというチームの方針に反対して離脱を決したとの報道を真っ向から否定。“明らかな虚偽”であると述べた。

翌22日(木)にはF1アゼルバイジャンGPの準備が開始。当然、ザウバーの2人のドライバーにはモニシャ・カルテンボーンの辞任についての質問が飛んだ。

「火曜日にそこのことを聞いたときはかなり驚いたよ。予想もしていないことだったからね」とパスカル・ウェーレインはコメント。

「モニシャとは火曜日の夕方に話した。彼女から電話がかかってきてこのことを知らされた。もちろん、僕は本当にびっくりしたよ」

「みんなが質問してくるのも無理はない。その良し悪しやチーム内での変化についてね。でも、この件についてドライバーがあれこれとコメントするのは適切ではない。僕は自分の仕事をしているだけだし、できる限り良いパフォーマンスを見せたいだけだ。この件に関係する様々なことは僕の仕事には含まれていない」

チームメイトのマーカス・エリクソンは「全てがかなり突然のことだったし、この48時間のうちに起きた。モニシャとは個人的に話はしていない。まだ詳細や理由などはわからない。あとからわかると思う」とウェーレインとは異なり直接モニーシャ・カルテンボーンから連絡がなかったことを明かした。

「僕にはモニーシャに感謝しなければならないことがたくさんある。それはチームも同じだと思う。彼女はここに長くいて、チームのためにたくさんいいことをしてくれたからね」

「でも僕たちはオーナーを信じなければならない。何をしているかを知っていて、将来のプランを立てているのは彼らだからね」

その後、パスカル・ウェーレインに対してドライバー優遇の件について質問が飛ぶと「申し訳ないけど、僕はその質問にはコメントしない」とウェーレインは顔をこわばらせた。

だが、チーム内で重要なサポーターを失った気がするかとの質問に対しては「それは間違いなくそう言っていい」とウェーレインはコメント。

「彼女は僕を本当によくサポートしてくれたし、僕たちの関係はずっと良好だった。これからもそうだ。モニーシャは僕が怪我をしてキャリアで一番大変だった時期に本当に親身になってくれた。大きな助けになってくれたし、本当に感謝している。このことは絶対に忘れないよ」

一方、マーカス・エリクソンは、優遇説など的外れな考えだと語った。

「僕とパスカルの間はとてもクリアだったし、そんなことはあり得ない」とマーカス・エリクソンはコメント。
「僕たちは、与えられるものもプライオリティーも同等だった。このチームではずっとそうだった。これからもそうあり続けるだろう」

パスカル・ウェーレインはノーコメントだったと指摘されたマーカス・エリクソンは「そうなの? 彼も同じ気持ちに違いないはずだけどね・・・」と言葉を濁した。

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カテゴリー: F1 / ザウバーF1チーム