ザウバーF1 ラスベガスGPで別れを刻む“ファイナルラップ”特別リバリー

サウバーの名称は、30年以上にわたり多様な形でF1に存在してきたが、2026年の大規模レギュレーション変更に合わせてアウディによる完全買収が完了し、F1から姿を消すことになる。
ラスベガスの夜に“チェッカーフラッグ”を纏うC45
ウィリアムズがすでにラスベガスGP向けの特別カラーを発表するなど、複数チームがワンオフデザインを準備する中、サウバーもアメリカのナイトレースに向けた特別仕様を公開した。
今回の変更点は従来のグリーンとブラックの通常カラーから大幅には乖離していないが、C45の両マシンにはチェッカーフラッグのモチーフが波打つように描かれている。チームがF1で“最終コーナー”に差し掛かっていることを象徴するデザインだ。
サウバーは今季、マイアミとスペインでもワンオフリバリーを採用しており、タイトルスポンサーのステーク/キックとともに、華やかなアメリカの舞台に合わせて再びリバリーを変更することになった。

「チェッカーフラッグのスリルと感情への鮮烈なオマージュ」
ザウバーは今回のラスベガス仕様について、F1を象徴するチェッカーフラッグのスリルと感情に着想を得た「鮮烈なビジュアル・トリビュート」と表現している。
「動きの中で再解釈されたスイープ状のチェッカー要素は、まるでフィニッシュラインで振られた瞬間を捉えたかのようにボディワーク上をねじれながら走る。これらのダイナミックなパターンは深いブラックのカーボンテクスチャーへとシームレスに流れ込み、チームのシグネチャーであるエレクトリックグリーンがアクセントとして加わる。結果として、スピード感に満ち、生命力があり、ラスベガスのネオングローの下で“本領を発揮する”かのような、自信に満ちたルックとなっている」

消えゆく“サウバー”の名前と、接戦の中団争い
サウバーは現在、コンストラクターズランキング6位争いの真っただ中におり、6位のレーシングブルズから9位のサウバーまで20ポイント差という混戦が続いている。
こうした中での“最後の特別カラー”は、サウバーの時代が終わりを迎える象徴的な節目にもなった。2026年からはアウディがワークスチームとして再ブランド化する予定で、先週にはアウディのリバリーコンセプトが公開されている。
チーム代表ジョナサン・ウィートリーはデザインについて次のように語った。
「ラスベガスはスペクタクル、エネルギー、そして限界への挑戦がすべてのレースだ。このリバリーはまさにそれを体現している。
『Final Lap』デザインは、大胆で、派手で、自信にあふれている。我々が進む道のりと、その途中で刻んできたあらゆるマイルストーンを表現している。そしてStakeとの旅路にふさわしいトリビュートであり、シーズン終盤に向けた力強い送り出しだ」
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