ダニエル・リカルドのアルファタウリF1残留はセルジオ・ペレスと交代の布石
レッドブルは、2024年F1シーズン終了後、あるいはシーズン半ばにセルジオ・ペレスの代役を必要する場合を念頭に置いてダニエル・リカルドをスクーデリア・アルファタウリに残留させたとF1公式サイトの記事でローレンス・バレットは語った。

ペレスはシーズン中盤の憂慮すべき不安定を経て、2023年F1シーズンを正しい軌道に戻し始めたかのように見えたが、シンガポールGPと日本GPは新たな苦闘をもたらした。

シンガポールGPでアレックス・アルボンと接触したペレスは、翌週末の鈴鹿でケビン・マグヌッセンをふっ飛ばし、いずれも5秒加算のタイムペナルティを受けた。また、日本GPではピットイン時にセーフティカーの後ろでオーバーテイクしたことでも同様の処分を受けた。

レッドブルのお気に入りはダニエル・リカルドとリアム・ローソン

こうした最近のぐらつきにもかかわらず、ペレスのシートは来シーズン開幕までは安全だと考えられているが、もし立ち直らなければ、ジュニアチームのアルファタウリで角田裕毅とともに2024のF1世界選手権に参戦することが決定しているリカルドが、ペレスの契約が終了する前であってもポジションを奪うことになるだろうとバレットは語る。

「セルジオ・ペレスはレッドブルでプレッシャーにさらされている。チームメイトのマックス・フェルスタッペンが獲得したポイントの半分強しか獲得しておらず、このメキシコ人はこのフィールドで間違いなく最高のマシンを持っているにもかかわらず、177ポイント差で劣っている」とバレットはFormula1.comで語った。

「情報筋によると、シーズン中または2024年のキャンペーン終了時に必要に応じて、ペレスの後任としてリカルドがレッドブルのお気に入りのドライバーになるだろう」

ダニエル・リカルドのアルファタウリF1残留はセルジオ・ペレスと交代の布石

もしリカルドがペレスのシートを獲得することに同意した場合、それはリカルドの現在の代役であるリアム・ローソンにとって朗報となるだろう。その場合「アルファタウリのリカルドの代わりにドラフトで指名される」だろうとバレットは語る。

オランダGPの練習中のクラッシュで手を骨折したリカルドの代わりにローソンは好成績を収め、シンガポールで9位フィニッシュで初のF1ポイントを獲得し、2024年にむけてレッドブルのジュニアチームのフルタイムシート獲得を求める声が高まった。

それが実現しなかったことで、ローソンがウィリアムズで苦戦しているローガン・サージェントの後任を務めるのではないかという噂が飛び交ったが、ローソンとレッドブルのチーム代表クリスチャン・ホーナーはその可能性を否定している。

レッドブルは2025年のドライバープランにローソンを組み込んでいるのは確かだが、2024年半ばにペレスに関する動きがなければ、その可能性は残されているとバレットは主張する。

「これを念頭に置いて、レッドブルはローソンを維持したいと考えている」とバレットは続けた。「ウィリアムズがローガン・サージェントの後任として彼を望んだ場合、彼らが彼を1年間レンタルする可能性はある」

「両チームは以前にも協力しており、レッドブルとリザーブ契約を結んでいたアレックス・アルボンが英国チームに加わった」

「しかし、ローソンとのそのような契約はほぼ確実に1年限りであり、レッドブルは2025年に4台のマシンのうちの1台をローソンにレースさせたいと非常に熱心であると理解されており、それはウィリアムズにとって魅力的ではない可能性が高い」

リカルドは来週末のカタールGPに復帰できるかどうかを判断するため、数日中にレッドブルのシミュレーターに乗り込むことになっているが、ホーナーは数週間後のオースティンに向けてさらに準備を進めており、ローソンはカタールのロサイル・インターナショナル・サーキットでアルファタウリAT04に再び乗り込むことになるかもしれない。

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カテゴリー: F1 / ダニエル・リカルド / レッドブル・レーシング / セルジオ・ペレス / スクーデリア・アルファタウリ