F1オーストリアGP フリー走行3:フェルスタッペンがスバ抜けた速さ
2021年 F1世界選手権 第9戦 F1オーストリアGPのフリー走行3回目が7月3日(土)にシュタイアーマルク州のレッドブル・リンクで行われ、マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)がトップタイムを記録した。
雨の予報もあったが、土曜日のサーキットには快晴が広がり、気温22度、路面温度45度のドライコンディション。先週と同じくらいまで温度は上昇するなかで60分間の最終プラクティスはスタートした。
土曜日のフリー走行では、確認作業と仕上げがメインとなるため、通常であれば、序盤から走行するマシンは少ないが、ピレリは、今回のグランプリに次戦F1イギリスGPから投入する新構造のリアタイヤのプロトタイプを持ち込んでおり、半数以上のドライバーはカラーラベルのついていないブラックのプロトタイプタイヤで走行を開始した。
また、今週末のF1オーストリアGPでは、先週末よりも1ステップ柔らかいC3(ハード)、C4(ミディアム)、C5(ソフト)が持ち込まれており、前日の走行からC5はレースには不向きなことが分かっており、予選用に割り切った使い方がされると考えられる。したがって、今回は供給されるセット数が少ないC3とC4を温存する必要があり、C5で走行するドライバーが目立つ。
マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)は、残り31分でソフトを装着してコースイン。最後にコースに入ったドライバーとなった。いきなり、セクター2とセクター3で全体ベストをマークしてトップに立つ。
多くのドライバーがソフトでロングランを行うなか、タイヤマネジメントに定評のあるセルジオ・ペレス(レッドブル・ホンダ)はハードで走行を行っており、レースのメインタイヤはミディアムになるであろうことが考察できる。アルピーヌの2台もハード、アルファロメオに2台はミディアムでロングランを実施している
角田裕毅は高速のターン9で派手にスライド。幸いにもマシンを芝生でスピードが落ちて壊すことなくセッションを続行した。前日よりも風が強くなっており、角田の他にもコースアウトを喫するドライバーが目立つ。
残り10分になると、新品のソフトでシングルラップをやり出し、最後は全ドライバーがソフトで走行してタイムを更新していった。
F1オーストリアGP フリー走行3回目のトップタイムを記録したのはレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペン。2番手のバルテリ・ボッタス、3番手のルイス・ハミルトンに0.5秒以上の差をつける1分04秒591をマーク。ポールポジションに名乗りをあげた。
前日、この0.5秒差はルイス・ハミルトンが「レッドブルはまだバッグに追加のものを持っている」と語っていたとおり、ホンダF1は予選・決勝用にモードを上げてきたことが考えられる。
4番手にはアルファタウリ・ホンダF1のピエール・ガスリーが3番手のハミルトンから0.003秒差で続き、中団勢で頭ひとつ抜きんでた速さをみせた。
ただ、メルセデスが両ドライバーが近いタイムを出しているのに対し、レッドブル・ホンダF1はセルジオ・ペレスが0.805秒差の7番手で終えており、“2台で戦う”ことを考えれば、ペレスがこのままのパフォーマンスではフェルスタッペンがポールを獲得したとしても厳しい展開となる。
F1オーストリアGPの予選は、この後22時(現地時間15時)から行われる。
カテゴリー: F1 / F1レース結果 / F1オーストリアGP
雨の予報もあったが、土曜日のサーキットには快晴が広がり、気温22度、路面温度45度のドライコンディション。先週と同じくらいまで温度は上昇するなかで60分間の最終プラクティスはスタートした。
土曜日のフリー走行では、確認作業と仕上げがメインとなるため、通常であれば、序盤から走行するマシンは少ないが、ピレリは、今回のグランプリに次戦F1イギリスGPから投入する新構造のリアタイヤのプロトタイプを持ち込んでおり、半数以上のドライバーはカラーラベルのついていないブラックのプロトタイプタイヤで走行を開始した。
また、今週末のF1オーストリアGPでは、先週末よりも1ステップ柔らかいC3(ハード)、C4(ミディアム)、C5(ソフト)が持ち込まれており、前日の走行からC5はレースには不向きなことが分かっており、予選用に割り切った使い方がされると考えられる。したがって、今回は供給されるセット数が少ないC3とC4を温存する必要があり、C5で走行するドライバーが目立つ。
マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)は、残り31分でソフトを装着してコースイン。最後にコースに入ったドライバーとなった。いきなり、セクター2とセクター3で全体ベストをマークしてトップに立つ。
多くのドライバーがソフトでロングランを行うなか、タイヤマネジメントに定評のあるセルジオ・ペレス(レッドブル・ホンダ)はハードで走行を行っており、レースのメインタイヤはミディアムになるであろうことが考察できる。アルピーヌの2台もハード、アルファロメオに2台はミディアムでロングランを実施している
角田裕毅は高速のターン9で派手にスライド。幸いにもマシンを芝生でスピードが落ちて壊すことなくセッションを続行した。前日よりも風が強くなっており、角田の他にもコースアウトを喫するドライバーが目立つ。
残り10分になると、新品のソフトでシングルラップをやり出し、最後は全ドライバーがソフトで走行してタイムを更新していった。
F1オーストリアGP フリー走行3回目のトップタイムを記録したのはレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペン。2番手のバルテリ・ボッタス、3番手のルイス・ハミルトンに0.5秒以上の差をつける1分04秒591をマーク。ポールポジションに名乗りをあげた。
前日、この0.5秒差はルイス・ハミルトンが「レッドブルはまだバッグに追加のものを持っている」と語っていたとおり、ホンダF1は予選・決勝用にモードを上げてきたことが考えられる。
4番手にはアルファタウリ・ホンダF1のピエール・ガスリーが3番手のハミルトンから0.003秒差で続き、中団勢で頭ひとつ抜きんでた速さをみせた。
ただ、メルセデスが両ドライバーが近いタイムを出しているのに対し、レッドブル・ホンダF1はセルジオ・ペレスが0.805秒差の7番手で終えており、“2台で戦う”ことを考えれば、ペレスがこのままのパフォーマンスではフェルスタッペンがポールを獲得したとしても厳しい展開となる。
F1オーストリアGPの予選は、この後22時(現地時間15時)から行われる。
2021年 第9戦 F1 オーストリアGP フリー走行3回目 結果・タイム
順位 | No | ドライバー | チーム | ベストタイム | GAP | 周回 |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 33 | マックス・フェルスタッペン | レッドブル・ホンダ | 1分04秒591 | 15 | |
2 | 77 | バルテリ・ボッタス | メルセデス | 1分05秒129 | 0.538 | 22 |
3 | 44 | ルイス・ハミルトン | メルセデス | 1分05秒277 | 0.686 | 20 |
4 | 10 | ピエール・ガスリー | アルファタウリ・ホンダ | 1分05秒280 | 0.689 | 27 |
5 | 99 | アントニオ・ジョビナッツィ | アルファロメオ | 1分05秒345 | 0.754 | 27 |
6 | 55 | カルロス・サインツ | フェラーリ | 1分05秒347 | 0.756 | 29 |
7 | 11 | セルジオ・ペレス | レッドブル・ホンダ | 1分05秒396 | 0.805 | 20 |
8 | 14 | フェルナンド・アロンソ | アルピーヌ | 1分05秒434 | 0.843 | 23 |
9 | 16 | シャルル・ルクレール | フェラーリ | 1分05秒484 | 0.893 | 35 |
10 | 5 | セバスチャン・ベッテル | アストンマーティン | 1分05秒542 | 0.951 | 22 |
11 | 18 | ランス・ストロール | アストンマーティン | 1分05秒546 | 0.955 | 19 |
12 | 26 | 角田裕毅 | アルファタウリ・ホンダ | 1分05秒561 | 0.970 | 23 |
13 | 31 | エステバン・オコン | アルピーヌ | 1分05秒674 | 1.083 | 22 |
14 | 63 | ジョージ・ラッセル | ウィリアムズ | 1分05秒694 | 1.103 | 23 |
15 | 4 | ランド・ノリス | マクラーレン | 1分05秒700 | 1.109 | 23 |
16 | 3 | ダニエル・リカルド | マクラーレン | 1分05秒725 | 1.134 | 21 |
17 | 7 | キミ・ライコネン | アルファロメオ | 1分05秒747 | 1.156 | 31 |
18 | 47 | ミック・シューマッハ | ハース | 1分06秒078 | 1.487 | 26 |
19 | 6 | ニコラス・ラティフィ | ウィリアムズ | 1分06秒105 | 1.514 | 17 |
20 | 9 | ニキータ・マゼピン | ハース | 1分06秒289 | 1.698 | 28 |
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