フェルスタッペン「今年はもう勝てない」発言にレッドブルF1メキースが反論

フェルスタッペンはハンガリーGP予選で8番手に沈んだ土曜日、「今のような状況では、今年これ以上グランプリで勝てないだろう」と発言していた。
決勝でも状況は好転せず、フェルスタッペンは9位、チームメイトの角田裕毅は17位に終わり、レッドブルはコンストラクターズランキング4位を維持する形となった。一方で、マクラーレンは2025年シーズン7度目の1-2フィニッシュを記録し、再び支配的な強さを見せた。
しかし、メキースにとってまだ就任2戦目のハンガリーGPについて、彼はあくまで「例外的な週末だった」との見解を示した。というのも、その1週間前にはフェルスタッペンがスパでスプリント勝利を挙げていたからだ。
「確かに厳しい週末だった」と、フェルスタッペンのコメントについて問われたメキースは語った。「だが、今回の週末の内容が、我々のマシンの本当の位置を示しているとは思わない」
「このサーキットのような特性のコースでは、我々があまり強くないという事実は受け入れている。ただ、今日見せたパフォーマンスは非常に極端だった」
「確かに、マクラーレンが速いのは間違いない。だが、スパではマックスが土曜に戦えていたし、スプリントで皆を驚かせた。だから、まだ様子を見る必要がある」
「シーズンはまだ長い。マシン開発がこの先かなり減速する、あるいはほぼ停止するにしても、今回の週末で示されたように、我々には学ぶべきことがまだ多くある」
「こういう週末は難しくて不快かもしれないが、根本的にはこうした経験を通じて多くのことを学べる。だからこそ、こうした週末は早めに経験できたほうがいい」
「そして、もし我々がこのような週末を通してマシンからもう少しでも引き出せるようになれば、より良い戦いができることを願っている」

ブダペストでの週末は、レッドブルにとって文字通りの苦闘だった。プラクティスセッションでも9番手以上に入ることができず、フェルスタッペンは「このマシンには何一つ機能していない」と嘆いた。
しかし、レッドブルのアドバイザーであるヘルムート・マルコも、問題は「今回特有のものだった」と見ており、「同じことはもう起こらないだろう」と語っている。メキースもこの見解に強く同意し、高速サーキットでの競争力はチームの強みだと繰り返した。
「私も今回が一時的なものだったとかなり自信を持っている」とメキースは述べた。「ただ、我々のマシンがナロウウィンドウ(狭い適正作動領域)であるという事実は変わらない」
「だが、今回のように極端にそのウィンドウを外すことはもうないと思っている。レースを含めて週末中に行ったすべてのテスト結果を踏まえて、これが一度限りのことだと確信している」
「そしてヘルムートの指摘の通り、今回の問題は主に低速〜中速コーナーでのものだった」
「つまり、これはタイヤの使い方、そして我々のマシンがタイヤを適切に作動させられるかどうかに起因している」
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