レッドブルF1代表 Q1敗退のローソンを擁護「唯一ここを知らないドライバー」
レッドブル・レーシングのチーム代表であるクリスチャン・ホーナーは、チームデビュー戦で予選1回戦敗退となった新ドライバーのリアム・ローソンを擁護した。

ローソンはQ1の最終ラップでミスを犯し、予選1回戦突破のチャンスを逃した。彼は、パワーユニットの問題により、最終プラクティスに参加できず、その日の早い段階で時間を失っていた。

「初めて走るトラックで最終プラクティスに参加できなかったことは、グリッド上のドライバーの中で唯一ここで走ったことがない彼にとって、厳しい一日となった」とホーナーはF1チャンネルのオフィシャル番組で語った。

「走行距離の少なさを考慮すれば、最初の走行はまずまずだったが、2回目の走行では残念ながらロックアップ、3回目の走行ではミスを犯した。その時点でプレッシャーはどんどん高まっていった。だから、今日の彼のパフォーマンスを判断することはできないが、明日はもっと良い走りができることを期待している」

リアム・ローソンは、Q1でチームメイトのマックス・フェルスタッペンよりも1秒遅かった。これは、周回を完了したチームメイト同士の差としては最大だった。

「マックスは隣に並ぶチームメイトとして申し分のない存在だ」とホーナーは語った。

「リアムをこれまでの結果だけで判断することはできない。それは非常に不公平だ」

「彼はこれまで本当に苦戦してきた。明日のレースを見てみよう。そしてもちろん、彼がコースに慣れてくれば、生き生きとしてくるだろう」

クリスチャン・ホーナーは、ローソンより上位で予選通過したレッドブルのセカンドチーム、レーシングブルズのドライバーたちを称賛した。レッドブルが今年チーム昇格を見送った角田裕毅は5番グリッドを獲得した。

「裕毅は今日素晴らしい仕事をした。アイザック・ハジャーも称賛に値する」とホーナーは語った。「私は、ルーキーの中では、彼は素晴らしい仕事をしたと思う。だから、そのチームにとっても、フェラーリ勢のすぐ後ろにつけた裕毅にとっても素晴らしいことだ」と述べた。

リアム・ローソン レッドブル・レーシング

しかし、ホーナーは、レッドブルがドライバーを間違えて昇格させたという結論を出すのはまだ早いと述べた。

「まだ1人しかサンプルがない。リアムがどれほど彼に迫っていたかを思い出してほしい。アイザック・ハジャーも素晴らしい仕事をしている」

「裕毅、経験が今になって活かされているのが分かるだろう。彼は経験豊富なグランプリドライバーであり、その経験を活かして、頭を使って運転し、良い仕事をしている。そして、グリッドの前方からスタートできるのは彼にとって良いことだ。まさに、彼が『まだここにいるぞ』とアピールし続けるために必要なことだ」

ローソンは自身のパフォーマンスに不満があることを認めた。

「正直に言って、予選のスタートは厳しいものになるだろうと予想していた」とローソンは後にスカイに語った。

「最初の数周はうまくいかないだろうと予想していたが、その後はセッションを通じて徐々に調子を上げていくつもりだった」

「しかし、2周目でコースアウトしてしまったことで、すべてが台無しになってしまった。最後の周回は正直に言って良かったが、最後のセクターで大きく減速してしまった」

ローソンは、フリープラクティスでの問題は「明らかにこれに役立つものではないが、予選でコースアウトするべきでもなかった」と語った。彼は、最終ラップで大幅な改善が見込めるコース上にいたが、最終セクターでタイヤに苦戦したと述べた。

「ターン9の手前では、約0.5秒の差をつけていた。そして、明らかに、僕たちは改善し続けていただろう」

「でも、僕はすでに9コーナーと10コーナーでスナップを切っていた。タイヤはすでにそこで落ち始めていたと思う。それが今週末私たちが戦っていたことだ。そして、それは明らかに3番目のプラクティス走行で練習し損ねたことだ」

しかし、ローソンはレッドブルがマシンで進歩を遂げたと信じている。「それとは関係なく、今日はマシンで一歩前進したと感じている。マックスは良いポジションにいるので、間違いなく一歩前進した。そして、明日の天候は変わりやすいので、様子を見よう」

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カテゴリー: F1 / レッドブル・レーシング / F1オーストラリアGP / リアム・ローソン