F1カナダGP FP1:アントネッリ最速 大型アップグレードのメルセデスが1-2

セッションは3度の赤旗により中断される波乱の展開となったが、メルセデスは投入した大型アップグレードを生かし、アントネッリが1分13秒402、ジョージ・ラッセルが2番手につけてワンツー。3番手にはフェラーリのルイス・ハミルトンが入った。
唯一のプラクティスで全22台が一斉にコースイン
現地時間12時30分にピット出口のシグナルがグリーンになると、全22台がジル・ヴィルヌーヴ・サーキットへ向かった。スプリント予選を控えた唯一の60分間で、各チームはセットアップ確認とタイヤ評価を急いだ。
開始から5分も経たないうちに、フランコ・コラピントのアルピーヌにトラブルが発生。コラピントは無線で「スロットルが機能していない」と訴え、なんとかピットに戻ったものの、チームはパワーユニットの電気系トラブルへの対応に追われた。
路面はまだ非常に汚れており、各車は序盤から限界を探る展開となった。ランド・ノリスは最終シケインでランオフへ入り、マックス・フェルスタッペンはターン7出口で芝生にタイヤを落とした。それでもフェルスタッペンはハードタイヤで1分15秒895を記録し、序盤のトップに立った。
ローソン停止で最初の赤旗 アルボンはグラウンドホッグと接触
開始10分を前に、リアム・ローソンのレーシングブルズがターン5付近でメカニカルトラブルにより停止。バーチャルセーフティカーを経て赤旗が出され、マシン回収のためセッションは一時中断された。この中断により、セッション時間には4分が追加された。
再開後も各車はグリップ不足に苦しみ、オスカー・ピアストリが最終シケインをショートカットし、ハミルトンもターン8/9のシケインで芝生を横切った。
20分経過時点ではラッセルが1分15秒760でトップに立ったが、すぐにアントネッリが1分15秒414で上回った。その後、ピアストリがハードタイヤで1分14秒963を記録し、最初に1分15秒を切った。
しかし、開始から25分近くで2度目の赤旗が出された。アレックス・アルボンがターン7出口でグラウンドホッグと接触し、ウィリアムズに大きなダメージを負ったためだ。スプリント予選までの修復時間は限られており、ウィリアムズにとっては厳しい状況となった。この中断により、セッションはさらに15分延長された。
メルセデス勢が最速争い アントネッリが1分13秒402
再開後は多くのドライバーが引き続きハードタイヤで走行を重ねるなか、メルセデス勢がチーム内で最速タイムを更新し合った。アントネッリはハードタイヤで1分14秒392までタイムを縮め、アップグレード投入初日からW17の速さを示した。
終盤に入ると、ラッセルが上位勢で最初にソフトタイヤを投入。1分13秒850を記録してトップに立ったが、直後にアントネッリが1分13秒402をマークし、このタイムがセッション最速となった。
ラッセルはその後、ターン1でオーバーランし、さらにターン2でスピンしてバリアに軽く接触したが、マシンに大きなダメージはなく走行を続けた。
オコンがクラッシュ 3度目の赤旗でセッション終盤も混乱
終盤にはエステバン・オコンが大きなクラッシュを喫した。ハースのオコンはターン4出口でスピンし、正面からバリアに衝突。ノーズを大きく破損し、デブリ回収のため3度目の赤旗が出された。
セッションは残り1分未満で再開されたが、オコンはピット出口の赤信号を通過した件で審議対象となった。
最終的に、アントネッリがトップ、ラッセルが2番手となり、メルセデスがワンツーで唯一のフリー走行を終えた。3番手にはハミルトン、4番手にシャルル・ルクレール、5番手にフェルスタッペン、6番手にノリスが続いた。
トップ10は、7番手ピアストリ、8番手アービッド・リンドブラッド、9番手ニコ・ヒュルケンベルグ、10番手フェルナンド・アロンソという顔ぶれとなった。
メルセデスのアップグレードが初日から存在感
今回のFP1で最も大きな収穫を得たのはメルセデスだった。アントネッリとラッセルはハードタイヤ、ソフトタイヤの双方で速さを示し、スプリント予選を前に明確な優位性を印象づけた。
一方で、3度の赤旗によりロングランやセットアップ比較の時間は大きく削られた。特にローソン、アルボン、オコン、コラピントにとっては走行量不足が大きな痛手となり、スプリント予選へ向けて限られた準備で臨むことになる。

2026年F1カナダGP フリー走行1回目 結果
1.アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス) - 1分13秒4022.ジョージ・ラッセル(メルセデス) - 1分13秒544
3.ルイス・ハミルトン(フェラーリ) - 1分14秒176
4.シャルル・ルクレール(フェラーリ) - 1分14秒355
5.マックス・フェルスタッペン(レッドブル) - 1分14秒366
6.ランド・ノリス(マクラーレン) - 1分14秒799
7.オスカー・ピアストリ(マクラーレン) - 1分14秒963
8.アービッド・リンドブラッド(レーシングブルズ) - 1分15秒452
9.ニコ・ヒュルケンベルグ(アウディ) - 1分15秒698
10.フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン) - 1分15秒863
11.ガブリエル・ボルトレト(アウディ) - 1分16秒214
12.アイザック・ハジャー(レッドブル) - 1分16秒253
13.エステバン・オコン(ハースF1チーム) - 1分16秒497
14.アレクサンダー・アルボン(ウィリアムズ) - 1分16秒642
15.カルロス・サインツJr.(ウィリアムズ) - 1分16秒660
16.ピエール・ガスリー(アルピーヌ) - 1分16秒809
17.ランス・ストロール(アストンマーティン) - 1分16秒978
18.リアム・ローソン(レーシングブルズ) - 1分17秒431
19.オリバー・ベアマン(ハースF1チーム) - 1分17秒770
20.バルテリ・ボッタス(キャデラックF1) - 1分17秒868
21.セルジオ・ペレス(キャデラックF1) - 1分17秒926
22.フランコ・コラピント(アルピーヌ) - タイムなし
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