ピレリ
ピレリが、F1カナダGP初日のフリー走行を振り返った。

カナダのフリー走行2回目(FP2)は、2週間前のモナコと同じく、激しい雨による中断となった。これにより、モナコグランプリでデビューした2015年型P Zeroレッド・スーパーソフトタイヤでの走行は限定的となった。

今週末用として、PZeroレッド・スーパーソフトとP Zeroイエロー・ソフトタイヤが選択されている。1時間30分のFP2セッションでは、雨が降る前に、数名のドライバーが新型スーパーソフトを試し、決勝での1ストップ戦略の可能性を模索するチームもあった。

さらなる正確なデータを得るためには、土曜フリー走行(FP3)が極めて重要になり、タイヤの摩耗とデグラデーションが通常極めて小さいこのトラック上での戦略を仕上げる作業が行われることになる。予報によるとドライコンディションは保証されず、各チームは、戦略に関して迅速な判断をしなければならない。

メルセデスのルイス・ハミルトンは、降雨前のFP2で、スーパーソフトタイヤを使用して1分15秒988のセッション最速タイムを叩き出し、昨年の同セッションでの自己最速タイムを更新した。午前中のFP1でも、ソフトタイヤで、昨年の同セッションのベンチマークよりも約1秒速いセッション最速タイムを記録した。

ポール・ヘンベリー (ピレリ・モータースポーツ・ダイレクター)
「2011年のカナダグランプリ決勝は、豪雨が降りしきる中、後方から追い上げたジェンソン・バトンが優勝を果たすという大変見応えのある展開となりました。今日の天候はそれを思い起こさせるものでした。まだレース週末の序盤ですが、各チームは、いかなるコンディションにも備えておく必要があります。土曜日のFP3は、2015年型スーパーソフトタイヤでのロングランデータを収集する唯一の機会ですから、特に重要になります。スーパーソフトは、モントリオールのサーキットの厳しさに適応するはずです。決勝時は、コンディションによって、数多くの戦略が可能になるでしょう。FP3後にはより鮮明な戦略の構図が見えてくると思います。今日は、ファンの皆さんがわずかな走行しか見られなかったので残念に思いますが、いつもスリリングなレース週末の舞台となるカナダでは、今日の大雨でさえも皆さんの熱意に水を差すものではないと思います」

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カテゴリー: F1 / ピレリ / F1カナダGP