バサースト12時間レースでカンガルー衝突 多重事故で赤旗中断
オーストラリア・ニューサウスウェールズ州マウントパノラマで開催されたバサースト12時間レースで、レース序盤にカンガルーとの衝突事故が発生した。その後も複数台が絡む大事故が起き、レースは2018年以来となる赤旗中断に追い込まれた。

ドイツ人ドライバーのクリストファー・ミースは、#34ハウプト・レーシング・チームのフォード・マスタングを駆り、コンロッド・ストレートを約250km/hで走行中だった。

体重100kg近いとみられるカンガルーがマシン左側から飛び出し、ほぼ瞬時に衝突した。

「全車が一直線に並んでいた。ほんの1000分の1秒、いやミリ秒の間に、左側にカンガルーが現れた。もちろん非常に高い速度だった」とミースは語った。

「見えた瞬間が衝突の瞬間だった。とても不運だったし、かなり大きな個体だったが、正直言ってこれほど安全なレースカーで良かった。もっとひどい結果になっていた可能性もあった」

「もしカンガルーが丸ごと車内に入ってきていたらと想像すると恐ろしい。実際、半分は中に入り込んでいた。こうして立っていられることに感謝している」

衝突の衝撃でフロントガラスは完全に破損。ミースは血液や動物の体内組織で視界を奪われたという。

「何も見えなくなった。ウインドシールドは完全に砕けていた。血やカンガルーの体内のものを浴びた状態だった」

「目の中にも血や内臓が入り込んでいた。まずそれを拭き取らなければならなかった。自分がどこにいるのか分からなかったからだ」

ミースはサイドウインドウ越しに壁を確認し、後続車との接触を避けるため左側の壁際へ慎重にマシンを寄せ、安全な場所に停止させた。本人にけがはなかった。

フォレスト・エルボーで多重クラッシュ

レース終盤に向けても大きな事故が発生した。フォレスト・エルボーで停止していたポルシェ911 GT3 Rに、レースリーダーだったラルフ・アロンが回避できず衝突。アロンのメルセデスAMG GT3はヨハネス・ゼルガーのマシン側面に突っ込み、さらにアストンマーティン・ヴァンテージもコースを塞ぐ形となった。

アロンは大きな負傷はないとみられているが、予防措置として病院へ搬送された。

レースは赤旗で中断された後、最終的にグルッペMのメルセデスAMG GT3 EVOを駆るマロ・エンゲル、ミカエル・グレニエ、マキシム・マルタン組が総合優勝を飾った。



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カテゴリー: F1 / F1関連