F1界にも波及 エプスタイン文書にストロールやエクレストンらの名前

文書には、アストンマーティンのオーナーであるローレンス・ストロール、元F1最高責任者バーニー・エクレストン、元F1ドライバーのエディ・アーバインらの名前が、請求書や電子メールの中に登場している。
公開資料には、長年にわたる連邦捜査で収集された通信記録や証言、財務書類などが含まれている。なお、文書に名前が記載されていること自体が違法行為を意味するものではなく、F1関係者に対する刑事告発は確認されていない。
エクレストンはシルバーストン買収協議で言及
バーニー・エクレストンの名前は、主にシルバーストン・サーキットの取得を巡る電子メールの中で言及されている。当時、エクレストンはF1の商業権を掌握しており、イギリスGPの開催地に関する協議では不可避の存在だった。
資料によれば、ジェフリー・エプスタインはニューヨークの投資家デイビッド・ミッチェル率いるコンソーシアムの仲介役を務めていた。このグループは、シルバーストンを所有する英国レーシングドライバーズ・クラブ(BRDC)から長期リースを確保しようとしていたが、最終的に資金面の問題で頓挫した。エクレストンがエプスタインの関与を認識していたことを示す記録はない。
2011年2月13日付の電子メールでは、ピーター・マンデルソンがミッチェルに対し、BRDCの統治やレース運営の管理体制についてエクレストンと私的に協議する意向を示していたことが記録されている。
また、2020年の報道記事の引用資料には、エクレストンがアンドリュー王子の60歳誕生日パーティーに出席したとする記載も含まれている。さらに、2001年にはエプスタインのニューヨーク事務所からエクレストンのロンドン住所宛てに荷物が送付されたフェデックスの請求書も確認されているが、内容物は不明とされている。

ローレンス・ストロールは社交・航空関連の通信に登場
ローレンス・ストロールの名前は、主に社交イベントやビジネスに関する電子メールの中で複数回登場する。2018年1月6日のメールでは、エプスタインがストロールのビジネス成功について言及している記録がある。
また、ギレーヌ・マクスウェルがイベント計画の一環として送信したメールには、ストロールの名前が参加予定者の一人として挙げられている。このメールは「WJC」宛てに送られたもので、元米大統領ビル・クリントンの事務所を指すと広く解釈されている。
さらに、2014年および2018年の電子メールでは、エプスタインが自身のパイロットに対し、売りに出ているガルフストリーム機がストロール所有のものであるかを尋ねる内容が記録されている。これらは私人航空機市場に関する一般的な照会とされている。

エディ・アーバインは社交的なやり取りに登場
元F1ドライバーのエディ・アーバインは、エプスタインおよびマクスウェルとの社交的な通信の中で言及されている。2003年の電子メールでは、コンサートチケットの手配に関する依頼が確認されている。
同年の別のメールでは、アイルランドでの社交に関する文面が記録されており、件名にアーバインの名前が含まれていたとされる。また、2020年のFBI広報資料には、アーバインがエプスタインのパーティーでビル・クリントンを見かけたと証言したインタビューの記載も含まれている。
このほか、フラビオ・ブリアトーレの名前も複数回登場しており、エプスタインは彼を「イタリアの友人」と表現していたとされる。
今回公開された資料は、F1関係者をエプスタインの広範な社交・ビジネス圏の一部として位置づけるものだが、現時点で違法行為を示す直接的な証拠は示されていない。文書の性質上、名前の掲載と違法行為の有無は明確に区別される必要がある。
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