2023年 F1メキシコGP 決勝:ドライバーコメント(トップ10)
2023年F1第20戦メキシコGP(メキシコシティGP)の決勝でトップ10入りしたドライバーのコメント。

優勝はマックス・フェルスタッペン(レッドブル)。3番グリッドからスタートしたフェルスタッペンは、1コーナーで首位に立つと、赤旗中断によるリスタートも難なくクリアし、シーズン最多勝利記録となる今季16勝目、アラン・プロストに並ぶ通算51勝目を挙げた。メキシコグランプリでは3年連続の勝利。

2位のルイス・ハミルトン(メルセデス)はファステストラップを記録。3位にはシャルル・ルクレール(フェラーリ)が続いた。

1位:マックス・フェルスタッペン(レッドブル)
「今日のマシンのペースは絶好調だったので、ほかのチームとは違う戦略を計画していたけど、残念ながらレッドフラッグでレースが一時中断したため、実行には至らなかった。とはいえ、ハードタイヤでパワフルな走りができた。1シーズンで16勝を挙げるとは思っていなかったので、今季の成績は自分でも信じられない。ペレスの立場になれば、オープニングラップで攻めた気持ちは理解できる。ホームレースで表彰台を獲得できたら、どれほどすばらしかったのだろうと思う。最後まで、観客の応援がすばらしいウイークエンドだった。次回のブラジルGPに向けて、気持ちはすでに切り替わっていまる。どんなレースになるか楽しみだ」

2位:ルイス・ハミルトン(メルセデス)
「6番手からのスタートだったことを考えれば素晴らしい結果だし、チームにとっても素晴らしい1日だった。ハードにプッシュしたし、チーム全員の仕事を誇りに思う。ここ2週間は僕らにとって厳しい状況が続いていたので、ようやく立ち直ることができてうれしい。今日はマシンのフィーリングも良くなっていたし、ペースも良かった。今日はマシンのバランスとタイヤのマネージメントが重要で、それがうまくいった。今週末はセットアップを改善するために本当に深く掘り下げた。今日の結果は、それを達成するためにチーム全員が費やしたハードワークを示している。今はブラジルに行くのが待ちきれないし、この好調なペースを維持できることを願っている」

3位:シャルル・ルクレール(フェラーリ)
「トリッキーなレースだった。スタートで2台のレッドブルに挟まれてしまい、不運にもチェコ(ペレス)と接触してしまい、それが原因でマシンにダメージを負ってしまい、チェコはリタイアしてしまった。リスタート後はハードで少し苦戦した。ルイス(ハミルトン)はミディアムでとても強く、デグラデーションもほとんどなかったし、僕たちの前に出ることができた。僕たちが望んでいた順位ではなかったけど、最大限の結果を出すことができた」

4位:カルロス・サインツ(フェラーリ)
「今日は長く厳しいレースで、常にタイヤと気温を管理しなければならなかった。今日のペースを見れば、この結果は我々が達成できる最大限のものだったと思う。スタートはどちらもカオスと化していたけれど、僕たちはそれをキープし、赤旗が出る前に選択した1ストップ作戦を貫いた。最終的にはチームにとって良いポイントを獲得できたので、これからはスプリントフォーマットで行われるサンパウロのレースに集中したい」

5位:ランド・ノリス(マクラーレン)
「とてもいいレースだった。最初から最後までペースが良かった。さまざまな戦略が完璧に機能した。レースペース、オーバーテイク、レースマネジメントの面で、おそらく最高の日曜日のひとつだ。昨日から前進し、それを最大限に活かすことができた。チームにも今日の走りにもとても満足している」

6位:ジョージ・ラッセル(メルセデス)
「今日はマシンのフィーリングがとても良かったし、ペースも良かったので、この週末は間違いなくポジティブだった。カルロスのすぐ後ろにつけてオーバーテイクしようとしていたときに、ブレーキがオーバーヒートしてしまった。最後まで走れるか心配だったので、バックオフせざるを得なかった。そこでタイヤの温度が下がってしまい、正しいウインドウに戻すことができなかった。最後の20周は氷の上を走っているような感じだったし、なんとか6位でフィニッシュできてよかった。また難しい週末になってしまったけど、マシンのパフォーマンスは良かった。あとは週末をクリーンにして一貫性を示すだけだけど、それは必ず達成できると確信している。ブラジルが楽しみだし、良いパフォーマンスを発揮できることをきたしているし、そこでもいいペースを見せて、表彰台を狙える位置にいられることを願っている」

7位:ダニエル・リカルド(アルファタウリ)
「たくさんの感情があり、このコースはターン1までが非常に長いし、何が起こるかわからないので2回もスタートすると息が詰まるね。最初のスタートは4番手でターン1に進入し、ターン1からも4番手で戻ってこれたのでうれしかった。2回目のスタートでは、赤旗が僕たちのレースに影響することはわかっていたけれど、ケビン(マグヌッセン)が大きなクラッシュをしたのにケガがなかったと聞いてうれしい。ハードコンパウンドでリスタートし、他のドライバーがミディアムタイヤを選択するなかでポジションをひとつしか落とさなかったのはベストシナリオに近かったし、うまくやったと思う。自分たちのリズムに落ち着こうとしていたし、ノリスと少し争ったけど、その後彼を生かせた。彼がジョージ(ラッセル)を捕まえることができれば、彼を僕たちの近くに連れてきてくれるだろうと考えた、そして彼はそうした。最後のラップでは、あと少しまで近づいたけど、届かなかった。ともかく、最後にメルセデスと戦うのはエキサイティングだ。全体的に見て、重要な6ポイントを獲得できた良い週末だった。さあ、ボールを転がし続けよう」

8位:オスカー・ピアストリ(マクラーレン)
「タフな日曜日だった。何度かバトルがあって面白かったけど、一筋縄ではいかなかった。ペースはそれなりに良かったけど、赤旗中断後はさらに厳しくなった。バトル後はタイヤの消耗が激しくなり、ダメージを負ってしまったし、それは助けにならなかった。いくつか重要なポイントを持ち帰ることができて良かったけど、ブラジルに向けていくつかの課題が残っている」

9位:アレクサンダー・アルボン(ウィリアムズ)
「素晴らしいレースだった。レースペースがそれほど良くなかったので、自分でも驚いている。コースは僕たちにとっては少し暑すぎたので、タイヤマネージメントが必要だった。スタートはとてもうまくいって順位を上げることができたし、戦略もうまくいっていたけど、赤旗で少し台無しになってしまった。リスタート前にリセットしなければならなかった。セーフティカー中に失った順位を取り戻すことができた。昨日の予選とは関係なく、9位が今日のベストリザルトだったと思う。だから満足している」

10位:エステバン・オコン(アルピーヌ)
「ここメキシコでの激戦のトップ10フィニッシュで、トリッキーな週末が良い形で終わった。レース後の無線で『決して諦めてはいけない』と言ったけど、今日はまさにその通りだった。スタートからフィニッシュまで多くのことが起こったけど、よく管理されたレースをしたチームに感謝したい。スタートはあまりうまくいかず、いくつか順位を落としてしまった。レース前半はタフな展開で、戦略でリスクを冒したけど、それが功を奏した。リスタートでは最初の2、3コーナーで順位を上げることができた。それからはいいレースができたし、今日のポテンシャルを最大限に引き出すことができた」

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カテゴリー: F1 / F1メキシコGP / F1ドライバー