メルセデスGP F1モナコGP
メルセデスGPは、F1モナコGPでニコ・ロズベルグが7位、ミハエル・シューマッハは12位だった。

ミハエル・シューマッハは、最終ラップでフェルナンド・アロンソをオーバーテイクしたが、スチュワードはそれがセーフティカー中のオーバーテイクであったと判断し、シューマッハに20秒加算ペナルティを科した。

それによりシューマッハは6位から12位に後退。ニコ・ロズベルグは8位から7位に繰り上がった。

メルセデスGPは、決定を不服として上層することを決定している。

ニコ・ロズベルグ (7位)
「今週末への期待はとても高かったし、7位しか達成できなかったことに失望している。僕たちには予選でフロントローを争えるスピードがあったし、表彰台フィニッシュのチャンスもあった。レースでは、タイヤをうまく管理できたし、前のクルマがピットインして、トラックがクリアになったときは、速いラップを刻めた。僕たちがここで競争力があることを示すことが僕にとっては重要だった。今週末、一生懸命に作業して、これまでのシーズンでベストなクルマを準備してくれたチームに心から感謝したい。ポイントを獲ることは重要だし、ポジティブなままで次のレースに目を向けるつもりだ」

ミハエル・シューマッハ (12位)
「スチュワードの裁定さえなければ、今日のレースは僕にとって納得のいく内容だ。スタートは面白かったし、自分の戦術どおりだった。スタートは良かったのだが、前方のマシンに若干引っかかっているところをルーベンス(バリチェロ)にかわされた。その後はオーバーテイクのタイミング待ちだったが、チームが素晴らしい仕事をしてくれたおかげで前に出ることができた。今のところ僕の最終順位は12位であり、大きな失望感を抱いている。異議の申し立ては当然だろう。“セーフティカーがピットロードに消えて、トラックがクリアになる”ということは、レースが再開された、という意味に解釈できる。だからあそこで攻めて、フェルナンド(アロンソ)をオーバーテイクしたんだ」

ロス・ブラウン
「今日のレースでは、MGP W01のポテンシャルの一端を披露できたと思う。ただし、スタートでルーベンスの先行を許してしまったため、その後は苦しい展開を強いられた。モナコはオーバーテイクが非常に難しい。そのせいで実力のすべてを発揮することができなかった。いずれにせよ、ミハエルもニコも素晴らしいドライビングを見せてくれたことに変わりはない。クリアラップが得られた時のニコは、とりわけ素晴らしく、その時点でのファステストを記録している。しかし、今日の我々には幸運の扉は開かなかったようだ。速いクルマであっても、ポジションが適切でなければ多くは望めない。これがモナコだ。今回はピットストップ最速タイムを記録している。おかげでミハエルはルーベンスの前に出ることができた。クルーには称賛の言葉を贈りたい」

「ミハエルのペナルティに関しては、セーフティカーがピットロードに退去し、グリーンフラッグが振られている。セーフティカーの先導でレースが終わったわけではないので、競技規則40.13が適用されると考えている。FIAは、ファイナルラップ前半に『同周でセーフティカーピリオドが終了する』旨を発表し、レースコントロールによってトラックがクリアであることが宣言されている。さらにセーフティカー・ライン1より後では、グリーンフラッグが振られ、グリーンシグナルも出ていた。たとえば、2009年メルボルンを前例に取ると、セーフティカーの先導でレースが終了する場合は、最後までフルコースイエローが維持されていた。したがって、我々のドライバーには、フィニッシュラインまでレースをするよう忠告し、ミハエルはフェルナンドをかわして6位でフィニッシュした。メルセデスGPは、スチュワード裁定に対して異議の申し立てを行っている」

ノルベルト・ハウグ
「まずはプラス面から話をしよう。モナコでは、今季最高のパフォーマンスを示し、スピードもあることを証明できた。今後のレースでもこれを継続させたい。レースペースが良かっただけに、予選第3ピリオドでトラフィックに行く手を阻まれるなど、複数の問題が発生したことが悔やまれる。今日は序盤に、ふたりとも遅いクルマの後ろになってしまった。ニコ、ミハエルともにクリアラップではかなりのペースで周回した。第7戦トルコGPに目を向け、モナコと同様のパフォーマンスが発揮できるよう今後2週間でさらにマシンを進歩させたい」

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カテゴリー: F1 / メルセデスF1 / F1モナコGP