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メルセデスは、2017年にF1パワーユニットで949馬力を達成しており、1000馬力まであと50馬力というところまで迫っているという。

2014年にF1にV6ターボ“パワーユニット”が導入されて以降、メルセデスはF1を圧倒的な強さで支配しており、ダブルタイトルを4連覇している。

Auto Motor und Sport は、2017年末にライバルチームが実施したGPS測定でメルセデスが949馬力に到達していたと報道。

メルセデスのエンジン責任者アンディ・カウェルは「我々は近づいている。どこかの時点で実現すると確信している」と述べ、エンジンレギュレーションが変更にある2020年末までにメルセデスが1000馬力の壁を越えられると自信を示している。

通信員のミハエル・シュミットは「メルセデスが開発スピードを維持すれば、2019年には1000馬力に到達するだろう」と分析する。

メルセデスのライバルであるフェラーリは934馬力を記録。フィンランドの Ilta Sanomat によると、フェラーリは2018年F1パワーユニットでさらに40馬力アップを目指しているという。

フェラーリは、昨年6月にパワーユニット責任者のロレンソ・サッシがメルセデスに移籍しており、シーズン後半のフェラーリの失速はサッシの離脱が一因だとの見方もある。

だが、フェラーリのセルジオ・マルキオンネ会長は「サッシが逸材だと誰が言ったかは知らないが、私はそんなことを言った覚えはない」と Marca に反論。

「実際の我々の問題は彼だけによるものではない。我々としては彼をGTに残したかったが、残念ながら、彼は退職し、他でキャリアを継続することを決断した」

「チームにとってはノーマルな変化であり、現在、我々にはコラード・イオッティがいる。我々は彼と非常にうまくやっている」

ルノーは907馬力を記録。まだメルセデスと40馬力、フェラーリとも30馬力近くの差がある。ルノー・スポールF1のマネージングディレクターを務めるシリル・アビテブールは、現在のルノーがF1パワーユニットで遅れをとっているのは、10年前に元チーム代表のフラビオ・ブリアトーレが下した決断が尾を引いているためだと述べている。

「今でも我々はエンジン開発を凍結し、何百人もの人々を解雇するという2007年のフラビオ・ブリアトーレの決断の代償を引き続き払っている」とシリル・アビテブールは Auto-Hebdo に語った。

最後にホンダだが、860馬力と他のメーカーに大幅に差をつけられている。“スペック3”を導入した際には30馬力のアップを果たしたとし、最終的に“スペック3.8”まで導入したホンダだが、メルセデスとは実に89馬力の差、直近の目標であるルノーとも47馬力の差がある。

2018年はトロ・ロッソにF1パワーユニットを供給するホンダ。元パートナーであるマクラーレンはルノーのパワーユニットを搭載する。現在の差をどこまで縮められるか、そして、パワーユニットの差がトロ・ロッソとマクラーレンにどのようなパフォーマンス差をもたらすかに注目が集まる。

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カテゴリー: F1 / メルセデスF1