ランビアーゼ「フェルスタッペンは優しい巨人」 F1が感謝すべき王者と称賛
長年レッドブルでレースエンジニアを務めるジャンピエロ・ランビアーゼは、時に物議を醸すマックス・フェルスタッペンのイメージを和らげ、4度の世界王者は人々がスポーツ界で思い描く「悪役」とは程遠いと主張した。

ランビアーゼは2016年にフェルスタッペンがレッドブル・レーシングに加入して以来、共に歩んできた。

ミルトンキーンズのチームでフェルスタッペンが200戦目を迎えることを祝うYouTubeの特集「Behind the Charge」に出演したイタリア系英国人エンジニアは、コース上での評判とは対照的に、より温かみのあるオランダ人ドライバーの人物像を描いた。

ランビアーゼはフェルスタッペンをコース外では「優しい巨人」「好感の持てる人物」と評し、27歳の彼がドライバーとしてだけでなくメンターとして果たす貢献をF1コミュニティが理解すべきだと訴えている。

コース外では誠実で優しい巨人
「ここサーキットではマックスはパドックの悪役のように描かれるが、サーキットを離れれば全くの正反対だ」とランビアーゼは語った。

「彼は最も誠実で、優しい巨人で、とても好感の持てる人物だ。私は彼を親友だと思っている」

レッドブルのエースはアグレッシブな走りと率直なインタビューでスポーツ界で最も賛否が分かれる人物の一人となっているが、ランビアーゼは27歳のプライベートな一面は全く異なると語る。

「マックスは間違いなく世代を代表する才能だ。彼は近年のミハエル・シューマッハやルイス・ハミルトンの後を継ぎ、その役割を担っている」

「そして彼がこのパドックにもたらしたもの…それは新人たちとの関係に表れている。彼らは皆、彼を手本とし、彼のようになり、彼が成し遂げたことを達成しようとしている」

「だから、F1はそのことに感謝すべきだと思う」

マックス・フェルスタッペン F1 レッドブル・レーシング

頑固さという一面
ランビアーゼは、フェルスタッペンの厄介な側面、特に自らの仕事上の関係で表に出る性質を認めることも避けなかった。

「マックスの限界?それは頑固さだ」と彼は笑みを浮かべながら語った。「彼は自分が一番正しいと思っている。それはエンジニアにとって挑戦で、彼の心の内に入り込もうとすることだ」

「私は受け入れるようになった。彼はその場であなたの勧めを受け入れなくても、実際にはスポンジのように吸収していて、認めはしないが、後になってあなたの求めたことを実行するのだ」

F1が“感謝すべき”王者
ランビアーゼにとって、フェルスタッペンの影響はレース勝利やタイトルを超えたものだ。その存在はスポーツそのものの文化や競争心を形づくっていると主張する。

「F1はそのことに感謝すべきだと思う」と彼は、若いドライバーに示す手本や、卓越性を追求し続ける姿勢を振り返りながら語った。

見出しや激しい無線のやり取りの裏にあるランビアーゼの洞察は、これまでとは違うフェルスタッペンの姿を浮き彫りにしている。競争心と静かな指導力の融合こそが、彼のコース上での支配と同じくらい、そのレガシーを形づくる重要な要素なのかもしれない。

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カテゴリー: F1 / マックス・フェルスタッペン / レッドブル・レーシング