マクラーレンF1 ヒュルケンベルグを名指し批判「アマチュアのような走り」
マクラーレンは、F1アメリカGPスプリントのオープニングラップで両ドライバーがリタイアに追い込まれた件について、激しい怒りを表明した。チームCEOのザック・ブラウンは、ターン1での混乱を「アマチュアのようなドライビング」と痛烈に非難している。

レース序盤、ニコ・ヒュルケンベルグ(ザウバー)を発端とする連鎖的な接触により、ランド・ノリスとオスカー・ピアストリの両マクラーレンが巻き込まれた。2台とも深刻なサスペンション破損を負い、1周も走り切れぬままスプリントを終える結果となった。

「ひどかった。うちのドライバーたちは誰も悪くない。あれは完全にアマチュアのようなドライビングだ」とブラウンはSky Sports F1に語った。

「明らかにニコがオスカーに突っ込み、彼がいるべき場所じゃなかった。左リアにぶつかったんだ」

アンドレア・ステラ代表「経験豊富なドライバーこそ慎重さが必要」

チーム代表のアンドレア・ステラもまた怒りを隠さず、ヒュルケンベルグを名指しで批判した。

「今日はレースをするチャンスさえなかった。多くの経験を持つドライバーが、もう少し慎重さを持って走るべきだったと思う」とステラはコメントした。

「悪意のある行為とは言わないが、少しの慎重さがあれば皆が得をしたはずだ。特にあのポジションにいたドライバーにとってはね」

マクラーレン F1 アメリカGP スプリント

ノリスとピアストリも困惑「ただぶつけられただけ」

フロントロウからスタートしたランド・ノリスは、接触の瞬間について「全く分からない。ただぶつけられた。僕にできることは何もなかった」と語った。

一方のオスカー・ピアストリも、好スタートを切りながらサスペンション破損でリタイア。「テレビ映像ではまだ見ていないけれど、ターン1でかなり深く入ってカットバックしようとした瞬間に後ろから当てられた」と失望を口にした。

スプリントでのダブルリタイアにより、マクラーレン勢はドライバーズ選手権で大きな痛手を負った。優勝したマックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング)は、首位ピアストリとの差を55ポイント、ノリスとの差を33ポイントに縮めている。

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カテゴリー: F1 / マクラーレンF1チーム / ニコ・ヒュルケンベルグ / F1アメリカGP