F1サンパウロGP スプリントで赤旗中断:ピアストリとコラピントがリタイア

スタートではノリスが完璧な加速を見せ、アントネッリが2番手をキープ。3番手のピアストリはやや出遅れたものの、メルセデス勢に食らいつく走りを見せた。
フェルスタッペン(レッドブル・レーシング)は5番手へ浮上し、アロンソ(アストンマーティン)がそれを追う形となった。
序盤にはリアム・ローソン(レーシングブルズ)とオリバー・ベアマン(ハースF1チーム)が接触し、ベアマンがスピンを喫して後方に沈む場面も。路面は部分的に湿っており、ドライバーたちは縁石を避けながら慎重に走行を続けた。
5周目にはノリスがアントネッリとの差を1.5秒に拡大し、レースをコントロール。ミディアムタイヤを履くマクラーレン勢が速さを発揮し、ソフト勢のタイヤ摩耗が早くも不安視される展開となった。
しかし6周目、ピアストリがターン出口で濡れた縁石に乗り上げ単独スピン。その直後にニコ・ヒュルケンベルグ(キック・ザウバー)とフランコ・コラピント(アルピーヌ)も同地点でコントロールを失い、3台が相次いでバリアに衝突した。ヒュルケンベルグは辛うじてピットに戻ったが、ピアストリとコラピントはマシンを降りリタイアとなった。
マシン回収とバリア修復のため、レースは赤旗が提示され中断。残り16周を前に、ノリスがトップ、アントネッリ、ラッセル、フェルスタッペン、アロンソが続く順位で再開を待つ状況となった。
ピアストリのリタイアにより、チャンピオンシップ争いは大きく動く可能性がある。ノリスがこのまま勝利すれば、タイトル争いのライバルに対して9ポイントのリードを広げることになる。
カテゴリー: F1 / F1ブラジルGP
