【インディ500】 ホンダ:予選2日目「ポールデイ」 レポート
第102回インディアナポリス500(インディ500)が、予選2日目を迎えた。この日は、ポールポジション(PP)を決定することから、ポール・デイと呼ばれる。インディアナ州々都インディアナポリスにある全長2.5マイルのインディアナポリス・モーター・スピードウェイには熱心なファンが集まり、彼らが熱い声援を送る中でセバスチャン・ブルデー(Dale Coyne Racing withVasser-Sullivan)が高速オーバルコースで4周平均228.142mphという素晴らしい数字を記録し、予選5番手となった。インディ500のグリッドは1列3台。ブルデーは来週の日曜日に行われる伝統のレースに2列目中央という好位置からスタートを切る。
太陽が出て暑くなり、ハイスピードでの走行が難しいコンディションとなる中、ブルデーは今日、見事な復活を遂げたと言えるう。彼は昨年のインディ500の予選中のアクシデントで多くの箇所に骨折などの負傷をしたからだ。昨シーズン中に驚異的なスピードで回復し、レースへの復活も果たしたブルデーは、開幕戦セント・ピーターズバーグで復帰後初勝利を早々と記録し、現在ポイントスタンディングで3番手につけている。大きなケガを負った場所と同じコースで目覚ましい走りを披露し、Honda勢最上位グリッドを獲得した。
2008年のインディ500ウイナーで、インディカーのチャンピオンにも4度輝いているスコット・ディクソン(Chip Ganassi Racing)も、今日の予選ではポールポジション争いを行った。昨年のポールシッターは、2年連続のPP獲得こそならなかったが、予選9番手となり、決勝での戦いが楽しみな3列目アウト側のグリッドを手に入れた。
マルコ・アンドレッティ(Andretti Herta Autosport w/ Curb-Agajanian)は、予選で227.288mphをマークして予選12番手につけ、ルーキーのザカリー・クラマン・デ・メロ(Dale Coyne Racing)も素晴らしいスピードと評価されるべき226.999mphの4ラップ平均で予選アタックを走りきり、13番グリッドを獲得した。その隣りの14番グリッドからは、14年インディ500ウイナーで、12年インディカーチャンピオンのライアン・ハンターレイ(Andretti Autosport)がスタートする。
昨年のインディ500で優勝した佐藤琢磨(Rahal Letterman Lanigan Racing)は、新しいエアロキット装着マシンのセッティングが思うように運ばなかったためにスピードがなかなか上がらず、昨日の予選第1ラウンドでの順位は29番手だった。しかし、プラクティスと予選で収集したデータを昨晩から深く検証した彼らは予選2日目の今日、セッティングの大幅な向上に成功し、佐藤琢磨は予選16番手へと13個ものジャンプアップを果たした。
2日間に渡った予選が終わり、月曜日にはレースに向けた調整のためのプラクティスが3時間に渡って行われ、カーブデイと呼ばれる金曜日には決勝スタート前に走る最後のチャンスとして30分間のプラクティスがスケジュールされる。
セバスチャン・ブルデー(5番手)
「私たちのチームにとって素晴らしい週末にできました。予選5番手となり、グリッド2列目中央からインディ500のスタートに臨むことになりました。チームがこなしてきてくれた仕事ぶりを誇りに感じます。予選結果がチームの働き、情熱、そして献身さを如実に表しています。チームオーナーたちだけではなく、クルーたち全員まで、私は感謝してもしきれません。昨年のインディ500の予選では大きなアクシデントを経験しましたから、今年の予選が行われた今週末は私の人生にとって最もハードなものになっていました。そうした状況下で私自身とチームがみせた奮闘、獲得した上位のスタートポジションには大いに満足しています」
佐藤琢磨(16番手)
「今日、私たちはマシンに安定感を持たせることができました。トップスピードを上げることを目指し、それはまだ納得のいくレベルのものを獲得できていませんが、安定した走行を可能とするマシンにすることはできていました。チームのエンジニアたちは、本当にハードに働いています。ドライバー3人は昨日苦しい戦いを強いられていましたが、今日、安定した走りをついに実現できたのはうれしいですね。今日、私たちが学び取ったものは本当に大きいと思います。大きな前進ができました。予選は終了し、これからは決勝レースに集中した、今日までとはまったく異なる戦いが始まります。明日のプラクティスのあとには、金曜日のファイナルプラクティスまでの間にマシンに作業を行う時間もあります。レースではトラフィックの中で速く、安定感のあるマシンが強いです。暑さの中でのレースとなれば、タイヤの摩耗にも悩まされる戦いにもなるはずです。そうした戦いになったときに強いマシンを作る、そこが重要だと考えています」
カテゴリー: F1 / インディカー
太陽が出て暑くなり、ハイスピードでの走行が難しいコンディションとなる中、ブルデーは今日、見事な復活を遂げたと言えるう。彼は昨年のインディ500の予選中のアクシデントで多くの箇所に骨折などの負傷をしたからだ。昨シーズン中に驚異的なスピードで回復し、レースへの復活も果たしたブルデーは、開幕戦セント・ピーターズバーグで復帰後初勝利を早々と記録し、現在ポイントスタンディングで3番手につけている。大きなケガを負った場所と同じコースで目覚ましい走りを披露し、Honda勢最上位グリッドを獲得した。
2008年のインディ500ウイナーで、インディカーのチャンピオンにも4度輝いているスコット・ディクソン(Chip Ganassi Racing)も、今日の予選ではポールポジション争いを行った。昨年のポールシッターは、2年連続のPP獲得こそならなかったが、予選9番手となり、決勝での戦いが楽しみな3列目アウト側のグリッドを手に入れた。
マルコ・アンドレッティ(Andretti Herta Autosport w/ Curb-Agajanian)は、予選で227.288mphをマークして予選12番手につけ、ルーキーのザカリー・クラマン・デ・メロ(Dale Coyne Racing)も素晴らしいスピードと評価されるべき226.999mphの4ラップ平均で予選アタックを走りきり、13番グリッドを獲得した。その隣りの14番グリッドからは、14年インディ500ウイナーで、12年インディカーチャンピオンのライアン・ハンターレイ(Andretti Autosport)がスタートする。
昨年のインディ500で優勝した佐藤琢磨(Rahal Letterman Lanigan Racing)は、新しいエアロキット装着マシンのセッティングが思うように運ばなかったためにスピードがなかなか上がらず、昨日の予選第1ラウンドでの順位は29番手だった。しかし、プラクティスと予選で収集したデータを昨晩から深く検証した彼らは予選2日目の今日、セッティングの大幅な向上に成功し、佐藤琢磨は予選16番手へと13個ものジャンプアップを果たした。
2日間に渡った予選が終わり、月曜日にはレースに向けた調整のためのプラクティスが3時間に渡って行われ、カーブデイと呼ばれる金曜日には決勝スタート前に走る最後のチャンスとして30分間のプラクティスがスケジュールされる。
セバスチャン・ブルデー(5番手)
「私たちのチームにとって素晴らしい週末にできました。予選5番手となり、グリッド2列目中央からインディ500のスタートに臨むことになりました。チームがこなしてきてくれた仕事ぶりを誇りに感じます。予選結果がチームの働き、情熱、そして献身さを如実に表しています。チームオーナーたちだけではなく、クルーたち全員まで、私は感謝してもしきれません。昨年のインディ500の予選では大きなアクシデントを経験しましたから、今年の予選が行われた今週末は私の人生にとって最もハードなものになっていました。そうした状況下で私自身とチームがみせた奮闘、獲得した上位のスタートポジションには大いに満足しています」
佐藤琢磨(16番手)
「今日、私たちはマシンに安定感を持たせることができました。トップスピードを上げることを目指し、それはまだ納得のいくレベルのものを獲得できていませんが、安定した走行を可能とするマシンにすることはできていました。チームのエンジニアたちは、本当にハードに働いています。ドライバー3人は昨日苦しい戦いを強いられていましたが、今日、安定した走りをついに実現できたのはうれしいですね。今日、私たちが学び取ったものは本当に大きいと思います。大きな前進ができました。予選は終了し、これからは決勝レースに集中した、今日までとはまったく異なる戦いが始まります。明日のプラクティスのあとには、金曜日のファイナルプラクティスまでの間にマシンに作業を行う時間もあります。レースではトラフィックの中で速く、安定感のあるマシンが強いです。暑さの中でのレースとなれば、タイヤの摩耗にも悩まされる戦いにもなるはずです。そうした戦いになったときに強いマシンを作る、そこが重要だと考えています」
カテゴリー: F1 / インディカー