アレックス・パロウ F1転向は「最も競争力のある時期の浪費になる」

近年、2026年のF1参戦を目指すキャデラック(アンドレッティ)からのオファーの可能性が噂されていたパロウだが、この話をきっぱりと否定した。
「たとえ『1~2年後に戻ってきていいよ』と言われたとしても、その間にみんなのレベルがさらに上がっていたら、もう追いつけなくなってしまうかもしれない」とパロウは米『Indianapolis Star』に語った。
パロウは過去にマクラーレンとのF1契約問題でチップ・ガナッシと法的な対立を起こしたが、現在は和解に至っているとドイツ『Auto Motor und Sport』に語った。
「当時のゴタゴタのあとで、チップ・ガナッシと和解できたのは本当によかった」
F1復帰の可能性について問われた際には、ウィリアムズのジェームス・ボウルズ代表やフェラーリのフレデリック・バスール代表の過去の発言を引き合いに出し、こう答えた。
「“(F1で)1年間のテストが必要だ”とか、“彼の存在は忘れられている”とか、そういう発言には笑ってしまう」
「誤解してほしくないけど、F1は大好きだし、昔は夢でもあった。でも今はタイミングが悪いんだ」
「勝てないチームで3~4年を過ごすなんて、僕にとってのレースじゃない。僕は勝利のために走りたい。インディ500で、チャンピオンシップで。それが僕にとって唯一の幸せなんだ」

ファンの間で盛り上がるキャデラックF1への加入の噂については、こう述べた。
「それは主にファンが盛り上げている話だと思う。僕はF1ファンとして、わりと冷静にその話を眺めているよ」
アレックス・パロウのキャリアは今やインディカー界で確固たるものとなっており、彼自身が望まない限りF1への道が開かれることはなさそうだ。
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