ジョージ・ラッセル メルセデスF1との契約問題に冷静「外野が騒ぎすぎ」
ジョージ・ラッセルは、自身のF1将来に関する憶測が「外野によって過剰に煽られている」と主張し、メルセデスとの契約延長に焦りはないと語った。

6月に自らの口から、メルセデスが現ワールドチャンピオンのマックス・フェルスタッペンと接触していることを明かしたことで、一連の噂に火がついた。しかしラッセルは、実際のチーム内の雰囲気は「外部の騒ぎとはまったく違う」としている。

2022年からフルタイムでメルセデスに所属するラッセルは、今季カナダGPでの優勝により通算4勝目を挙げ、ランキング3位につける好調ぶりを見せているが、チームメイトのアンドレア・キミ・アントネッリとともに2025年末で契約が切れるため、2026年のラインアップを巡って様々な憶測が飛び交っている。

ベルギーGPを前にラッセルはこう語った。

「まあ、話し合いは続いてるけど、僕自身が主導してるわけじゃない。外の世界の方が盛り上がりすぎてるよ」

「木曜日になって記者から聞かれるから考えるって感じで、それ以外は全く気にしてない。数週間のオフ期間は、心理的にもリセットできて、気持ち的にすごく落ち着いた」

「将来を気にしてストレスを抱えることもできるし、先に手を打って契約を取りに行くこともできるけど、結局はパフォーマンスを出せば未来はついてくる。それに集中しているよ」

ヴォルフの“最優先”発言にも「気にしていない」
チーム代表のトト・ヴォルフは先日、「ラッセルとアントネッリを残すのが最優先」と明言し、ラッセルの立場を支持したが、本人はそれを意に介していない。

「いや、あれは記者向けであって僕のためじゃない。そんなこと、1時間前まで知らなかったし、特に気にしてない」

「以前は将来を不安に感じてた時期もあったけど、その間もパフォーマンスは出し続けてきた。それがすべてだと思う」

「メルセデスは最高のドライバーを必要としているし、僕はその一人だと思ってる。僕が彼らを必要としているのと同じように、彼らも僕を必要としてる。それがモータースポーツの世界だよ」

ジョージ・ラッセル メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツ

「今は焦る時期じゃない」契約時期にも冷静
契約交渉の進展についても、ラッセルはあくまで冷静に構えている。

「当初の意図としては夏休み前に決めたいっていうのがあったけど、今のところ契約書は出ていないし、2週間でまとめられるかというと、たぶん無理だと思う」

「細かい部分までしっかり詰めないといけないし、F1は今どんどん変わっている。だから、急ぐ理由はないよ」

「最終的にはチームがどうしたいかを決めるし、僕はそれに反応する形になる」

「運命は自分の手の中に」 メルセデスに「管理」される立場の特殊性
また、所属チームであるメルセデスが自らのマネジメントを兼ねているという、特殊な状況についても言及した。

「ちょっとユニークな状況だよね。僕のキャリアは常に自分のベストを追求してきたし、今もそれは変わってない」

「将来どうなるかは分からないけど、メルセデスでの将来について不安は全然ないし、もし今のパフォーマンスを維持できれば、F1のどこかで競争力あるマシンに乗ってるはず」

「だから結局は自分次第なんだ。運命は自分の手で切り開ける」

「この“チームに管理されている”状況はアントネッリも同じで、我々はそういう立場にある」

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カテゴリー: F1 / ジョージ・ラッセル / メルセデスF1