インディ500制覇アレックス・パロウ F1転向を完全否定「こっちの方が楽しい」
現在インディカーで最も優れたドライバーの一人とされるアレックス・パロウ(28歳)は、F1への転向について自らその可能性を否定した。

パロウは2021年、2023年、そして2024年にインディカータイトルを獲得しており、近年のシリーズを代表する存在だ。一時期はマクラーレンとのF1テスト契約を通じてF1への接近もあったが、契約トラブルを経て、最終的にはインディカーへの完全コミットを表明していた。

そして先週日曜日、F1モナコGPのチェッカーフラッグが振られた数時間後、パロウはスペイン人ドライバーとして初めてインディ500を制覇。その後、『インディアナポリス・スター』紙のインタビューで次のように語った。

「もう(F1から)声はかからないよ」

「今でもF1はフォローしているし、あれはとても大きなシリーズで、本当に素晴らしい。でも、あっちのドライバーたちは、僕がここで味わっているほど楽しんでいない気がする」

「僕が本当に好きなのは、運転することと、楽しむことと、自分の仲間と過ごすこと。F1はその正反対だと思う」

アレックス・パロウ インディ500

また、パロウはこれまでにも、キャデラックによる新たなアメリカ発F1プロジェクトへの参画候補として名前が挙がっていた。しかし、F1からの関心が薄れつつある中で、彼自身もF1への興味を失っていると明言した。

「もう出て行きたいとは思わない」

「たとえ『心配しなくていい、1年か2年で戻ってきていいよ』と言われたとしても、もしその間にみんなが先に行ってしまって、僕が二度と追いつけなくなったらどうする?」

「去年もそんな気持ちはなかったし、今年もない。F1への思いは日ごとにどんどん薄れている。そして今回の優勝で完全に思った。『もう1回勝ちたい』ってね」

なお、パロウがインディ500で獲得した賞金は約400万ドル(約6億3000万円)にのぼる。

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カテゴリー: F1 / インディカー