レッドブルF1 ベルギーGPでRB21をアップグレードもバランス問題は未解消

レッドブルはスパ・フランコルシャンにおいて、フロントウイング、サイドポッドのインレット、エンジンカバー、フロントサスペンション、リアコーナーなど、車体全体にわたる大規模なアップデートを投入した。
この変更により、マックス・フェルスタッペンは土曜のスプリントでポール・トゥ・ウィンを達成したが、日曜の決勝では優勝争いに絡むには至らず、トップから21秒以上離された4位に終わった。
RB21は前年型と同様、今季も依然としてバランス面の課題を抱えており、それがフェルスタッペンとチームメイトの角田裕毅のポテンシャルを引き出すうえで妨げとなっている。
シーズン13戦終了時点で、レッドブルは総獲得ポイント192にとどまり、独走するマクラーレンの516ポイントには大きく差をつけられている。
ベルギーGP決勝後、前戦シルバーストンの直後にクリスチャン・ホーナーの後任としてチーム代表に就任したローラン・メキースは、今回のアップグレードが「明確な進歩」をもたらしたと評価する一方で、「十分ではない」と冷静に現状を見つめている。
「今回のパッケージがクルマの性能を高めたか? 答えはイエスだ。ただし、それで十分か? いや、そうではない。バランス面のすべての制限を解消したか? それもノーだ。極めてシンプルな話だ」とメキースはCrash.netを含むメディアに語った。
「つまり我々の立ち位置はそこにある。まだやるべき仕事が残っているということだ。ただし、性能面での前進があったことには疑いの余地がない」
「同時に、マクラーレンも今週末にアップグレードを投入していたことも無視はできない。すべてのチームが行っている開発競争の一環だ」

ベルギーGPは、メキースがチーム代表として初めて現場で指揮を執ったF1レースでもあった。
スパでの初陣を終えたメキースは、新しいチーム環境に順応しつつある中で、レッドブルの組織力を高く評価した。
「ファクトリーで2週間かけてできる限り多くの人たちと会い、レースチームとも初めて対面し、現場での流れやプロセスに触れることができた」
「素晴らしいチームに加わるには最高の機会だった。想像される通り、すべてが非常に高いレベルで行われている。非常に素晴らしいグループであり、コンパクトにまとまっている」
カテゴリー: F1 / レッドブル・レーシング