F1:ホンダ製レッドブル・パワートレインズのエンジン名称は『RBPTH001』
2022年のF1世界選手権でレッドブル・レーシングおよびスクーデリア・アルファタウリが搭載するF1パワーユニットの名称は『RBPTH001』となった。

ホンダが2021年末でF1から撤退し、レッドブルは独自のF1エンジン部門であるレッドブル・パワートレインズを設立。2022年のF1エントリーリストのレッドブル・レーシングとスクーデリア・アルファタウリのエンジンの項目にはレッドブル・パワートレインズと記載されている。

だが、実際のF1パワーユニットは、HRD-SakuraからHRC(ホンダ・レーシング)へと所属が変わったホンダのF1エンジン部門で開発・製造されたものとなる。

ホンダF1は、2021年シーズンに向けて本来であれば2022年に導入する予定だったF1パワーユニットを1年前倒しで導入。シーズンを通してレッドブルのために2022年から使用されるE10燃料など対応する作業を行ってきた。

スクーデリア・アルファタウリは、2月14日(月)に2022年F1マシン『AT03』を発表。主要諸元表のエンジン名には『RBPTH001』が記載された。レッドブル・パワートレインズの頭文字にホンダもしくはハイブリッドを表す“H”が追加された1号機という意味だろう。

アルファタウリ AT03には、レッドブル・パワートレインズのロゴではなく、HRCのロゴがエンジンカバーに掲載されており、HONDAは引き続きチームのパートナーとして残っている。

基本的には昨シーズンと同じパワーユニットである『RBPTH001』について、スクーデリア・アルファタウリのデクニカルディレクターを務めるジョディ・エギントンは「多くの部分が引き継がれている」とコメント。

「我々はホンダの皆さんと引き続き協働できることを大変嬉しく思っている。スクーデリア・アルファタウリとホンダの関係は非常に良好だ。チームにとって素晴らしいパートナーシップだったし、いくつかの成功を得られましたので、この関係を継続できることは喜びだ」

「我々は同じパワーユニット担当チームと働いているし、これが実を結んでいる。自分たちの現在地が分かっているし、お互いをよく理解できている。このような継続はプラスしかもたらさない」

当初は、2022年9月1日にすべてのPUコンポーネントが凍結された後、ホンダF1からレッドブル・パワートレインズにF1パワーユニットの知的財産権が譲渡され、2023年からはレッドブル・パワートレインズで開発・製造が行われる計画だった。

しかし、HRCという独立したモータースポーツ部門に4輪事業も集約されたことで、2025年まで日本でF1パワーユニットを製造して、レッドブル・パワートレインズに卸す形がとられるようだ。

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カテゴリー: F1 / ホンダF1 / レッドブル・レーシング / スクーデリア・アルファタウリ